【オークス】1強ハープスターで決まり!松田博師も確信

[ 2014年5月20日 05:30 ]

1強ムードが漂う中、2冠に挑むハープスター

 今週は3歳牝馬3冠の第2戦「第75回オークス」。桜花賞馬ハープスターで断然ムードだが、波乱はないのか。管理する松田博資師(68)の胸の内に迫った。

【オークス】

 1強ムード漂うオークスウイークが幕を開けた。今年の牝馬3冠、第2ラウンドは桜花賞馬ハープスターが圧倒的な存在感を放っている。この中間は中5週のローテ。2冠制覇が懸かる今週末にピッタリ照準を合わせてきた。「順調なのが一番」。松田博師はそう言い続けてきた。日々しっかり稽古をこなして調整過程には一点の曇りもない。デビュー前から素質を高く評価されていた。そこからの成長度はどうか。以前との違いをこう表現している。

 「もともといい体をしていたけどな。ただ、以前より見栄えが良くなったし、だいぶ競走馬らしくなった気はする。急に変わるもんじゃないし、毎日見ているから気付きにくいのかもしれないけど少しずつ成長しているんじゃないかな」

 能力の高さは戦歴にハッキリ表れている。昨夏の中京芝1400メートルで新馬戦を勝ち上がると2戦目の新潟2歳Sは4コーナー18番手から上がり3F32秒5と1頭桁違いの末脚を繰り出して他馬をごぼう抜き。しかも3馬身差で負かした相手が後の皐月賞馬イスラボニータだから値打ちがある。「あのレースは4コーナーを回って正直きついかなと思った。それでも勝ったし、同世代が相手なら負けることはないんじゃないかと思った」と当時を回顧。3戦目の阪神JFこそ2着に敗れたが今年に入ってチューリップ賞を快勝。前走・桜花賞は直線だけで17頭を抜き去って世代No・1の力をアピールした。

 先週水曜のCWコースは「併せ馬をすると時計が速くなり過ぎる」との点を考慮して単走追い。6F84秒8~1F11秒8としまい鋭く伸びて最後は前で併せ馬をしていた僚馬ユニバーサルバンク(6歳オープン)をかわして2馬身差でゴールを駆け抜けた。「だいぶ動きにメリハリがついて俊敏になってきた。以前より動けるようになっている」と松田博師。そして最後にひと言、笑顔で言った。「これ以上、良くなったらどうするんや」。能力が抜けている。昨夏の新潟でつかんだその感触は確信に変わりつつある。

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