【伊勢崎シルクカップ】エース高橋貢、地元で奮起!

[ 2014年1月11日 05:30 ]

 伊勢崎オートのG1「開場37周年記念シルクカップ争奪戦」(優勝賞金400万円=副賞を含む)が11日、開幕する。初日最終12R「選抜予選」には、地元エースの高橋貢(42=伊勢崎)が7枠で登場。上州走路のG1戦、恥ずかしいレースはできない。

 昨年の高橋貢は、思うような結果を出すことができずに苦しんだ印象が強かった。SGでは優勝はもちろん、予選を突破することさえできない状態。昨年11月、地元伊勢崎SG日本選手権の準決でまさかの他車落車失格に散ってしまったのは記憶に新しい。

 それでも、年末のスーパースター(川口)では意地を見せた。シリーズに乗り込む直前は「優出を果たすのも難しいと思う状態」(高橋貢)と話していたが、豊富な経験値をフルに生かしてしっかり優出。優勝戦は何もできず7着に終わったが、十分に底力を見せつけた。

 今シリーズに向けては「シリンダーを交換した」。万全の作業を施し、地元で迎える新年初めての舞台。持ち前のさばきを披露する構えだ。

 今年初めてのグレード戦というシリーズにふさわしく、豪華なメンバーが集結した。特に、遠征陣は充実している。歴史に残る壮絶なレースだった昨年末のスーパースターを制した中村雅には、大きな注目が集まりそうだ。

 優出組の荒尾と藤岡も活躍は必至だ。対照的に、惜しくもトライアル戦で敗退してしまった木村武と金子の浜松コンビも雪辱に燃えるシリーズになることは間違いない。前記以外の遠征陣で近況の走破タイムが優れているのは池田、片平、前田、岡部、中野憲、岩科、岩崎ら。特に、川口の正月開催で優勝を飾った中野憲の動向が気になるところだ。

 もちろん、迎え撃つ地元伊勢崎勢はエースの高橋貢を筆頭におなじみのメンバーが勢ぞろい。昨年末のSSトライアル組で奮闘した浅香と、若手の筆頭格として期待される早川の活躍がシリーズを盛り上げるだろう。さらに、持ちタイムを考えると田村、渋沢、湯浅、青木勝、三浦らが好走する可能性が高い。

 伏兵クラスでは早船の動向が気になるところ。昨年末のスーパースターフェスタ戦(川口)では、予選から抜群のスタート力と安定したパワーで当然のように優出を果たした。優勝戦こそ展開に恵まれず5着と存在をアピールできなかったが、きょう初日12R「選抜予選」は0ハンと好位置。自慢のスタート力を最大限に発揮して、逃げペースに持ち込むだろう。

 なお、今シリーズは勝ち上がり制が採用されている。平均競走得点(着順点とタイム点の合計)で順位が決まり、初日12R1~4位4人、同9~11R各1、2位6人、同9~11R3位のうち上位2人、同5~8R1位4人の計16人があす2日目メーン11、12R「選抜戦」に駒を進めるシステムとなっている。

 ▼高橋 貢(12R)エンジンはトルク感が感じられなかった。原因は分からないので、とりあえず調整しながら判断していく。

 ▼金子大輔(11R)いろいろパーツを交換して最終日はコンディションに合わないなりにまずまず。もう少し乗り込んでから調整の方向性を決めたい。

 ▼鈴木 清(10R)前節は可もなく不可もないというエンジン状態だった。ピストン、シリンダーを交換したので、何とか全体的に底上げしていきたい。

 ▼青木治親(9R)エンジンは下周りを扱ってロッドを交換した。なかなか思うような状態にならないが、粘り強く調整していくつもり。

 ▼藤岡一樹(9R)パーツは交換しているので、まずはセッティングで追っていい部分を探していきたい。あとはハネないタイヤを選択していく。

 ▼早川清太郎(8R)前節はいろいろ整備したが全体的に良くなかったので、新しい車にした。セッティングがズレているので合わせていきたい。

 ▼竹内正浩(5R)前節はまずまず動いていたし、今シリーズに向けては何も扱っていない。まずは乗ってから考えていく。

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2014年1月11日のニュース