【京成杯AH】和生ルナVS典弘レオ!横山父子重賞対決に注目だ

[ 2013年9月3日 06:00 ]

重賞父子対決が注目される横山和生

 今週から中山、阪神で秋競馬が開幕、東西でサマーシリーズの最終戦が行われる。中山はサマーマイルシリーズ第3戦「第58回京成杯オータムH」(8日)。注目は横山和生(20)が騎乗するルナ。抜群の逃げ脚を武器に重賞に初挑戦する。また同厩舎のレオアクティブには父の横山典弘(45)が騎乗。2度目となる重賞父子対決からも目が離せない。

【京成杯AH】

 中山秋競馬の開幕戦。ガ然注目を集めるのがルナで重賞初制覇へ挑む息子・和生と昨年の覇者レオアクティブで連覇を目指す父・典弘との横山父子対決。昨年・札幌記念(和生ネヴァブション12着、典弘ロジユニヴァース14着)以来、重賞では2度目となる。

 「特別意識することはない。いい結果を出せるように自分の競馬をするだけ。挑戦者の立場でぶつかりたい」と息子が話せば、父は「馬の力を最大限引き出せるよう集中する」と、父子とも自分との闘いを強調。2頭を送り出す杉浦師は「親父が来るのか息子が来るのか、楽しみだね。うーん、でも同着が一番いいな」とかわしてみせた。

 和生が手綱をとるルナは今年に入って6戦4勝と勢いに乗るが、ここまでの道のりは決して楽ではなかった。11年9月、中山新馬戦でデビューも未勝利脱出までに7戦、500万脱出までに11戦を要した。しかし、今年2月に小倉で500万を勝ち上がると馬が一変。準オープンまで一気に3連勝。降級2戦目の前走・漁火Sでも得意の逃げに持ち込むと、しぶとく粘って2馬身差のVで再度オープン入りを決めた。「春より余計な力を使わなくなって馬も大人になった。オープンでも自分の形なら崩れないと思う」と全5勝中4戦で手綱を取る和生はパートナーに絶大の信頼を寄せた。

 「小倉から帰ってきたあたりで馬が急激に良くなった。フグでも食べてきたか」と笑わせた杉浦師だが「調教での動きの良さがレースに直結するようになった」と急成長を分析。「ここまで来るとは正直思っていなかった。うれしい誤算。今は凄く充実している。逃げてこその馬」と評価し、初の重賞挑戦でも自分のスタイルを貫き通す構えを示した。

 逃げるルナに追い込むアクティブ。横山父子の対決が、秋競馬開幕に花を添えることは間違いない。

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