【札幌記念】ルルーシュ軽快追い!藤沢和師ご機嫌

[ 2013年8月16日 06:00 ]

併せ馬で仕上げたルルーシュ(右)

 サマー2000シリーズ第4戦「第49回札幌記念」に出走するルルーシュが15日、函館競馬場の芝コースで追い切られ、軽快な走りを披露した。目黒記念(2着)以来の休み明けだが、仕上がりの良さをアピール。管理する藤沢和師は先週の関屋記念(レッドスパーダ)に続く2週連続重賞Vへ好感触を示した。

 ルルーシュの追い切りを見届けた藤沢和師は上機嫌だった。「順調です。あとはフルキチ(古川)に聞いてください」とちゃめっ気たっぷりの笑顔。追い切りの手綱を取った古川(レースは内田)は札幌記念でライバルのラブイズブーシェに騎乗。コメントしづらい立場なのを分かった上での“むちゃ振り”だ。

 追い切りは芝コースでの併せ馬。先行するレッドフォルツァ(4歳1000万)の1馬身後ろをピタリとマークする形で進め、直線は外へ。残り100メートルで馬なりのまま前へ出ると5F67秒3~1F12秒3で0秒1先着した。休み明けだが、ここを目標にしっかり乗り込まれており、師は「時計は遅かったが、6F過ぎから行っているし、これで大丈夫。動きは良かったよ」と満足げ。古川も「やっぱりいい馬。操縦性が良くて乗りやすい」とライバルの長所を挙げた。

 札幌で2勝と洋芝を得意にしており、函館でも昨年の巴賞で2着。近走は長めの距離を使われてきたが、マイルでも勝利があるように距離も問題ない。加えて師は体質強化を強調材料に挙げる。「以前は勝手に休んでいた馬だけど、年齢を重ねて体質的に元気になってきた。やっと思ったように使ったり休んだりできるようになってきた」。前走・目黒記念は2着だったが、師は「外枠(16番)から強い内容だった」と評価。「東京はいいからな。秋は王道路線、天皇賞・秋を使いたい」と、すでに大舞台を見据えている。

 厩舎も勢いに乗っている。藤沢和厩舎は今夏の函館で【7・7・3・12】と5割近い連対率(48・3%)を誇り、2位の矢作厩舎に2勝差でリーディング首位を快走中。先週は関屋記念のレッドスパーダで重賞制覇も果たした。2週連続重賞Vとなれば、重賞通算87勝の名門にとっても03年以来。レース史上初めて函館競馬場で開催される真夏の大一番で、人馬ともに存在感を見せつける。

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2013年8月16日のニュース