【札幌記念】ロゴと再コンビ村田 重圧100%でも100%勝つ!

[ 2013年8月13日 06:00 ]

G1馬となったロゴタイプとの再コンビに気合が入る村田

 今週は函館で札幌記念(18日)が行われる。G1馬が5頭登録し、好メンバーがそろったが、中でもダービー5着から挑む皐月賞馬ロゴタイプ(牡3=田中剛)に注目。鞍上は昨年の新馬戦から札幌2歳Sまで手綱を取った村田一誠(34)の手に戻る。2歳時のロゴの印象から再コンビ結成への意気込みまで、本音に迫った。

【札幌記念】

 ――デビューから4戦手綱を取った、かつての相棒が自分のもとに戻ってきた。率直な感想を聞きたい。

 「うっそー、マジでって。こういう馬に関わることができるだけでラッキーだから。(吉田照哉)オーナーはじめ関係者には感謝している」

 ――まずはロゴタイプと出合った頃から振り返ってほしい。デビュー前、初めてまたがった時の印象を。

 「まだまだ緩く、普通の馬だなと。ただ、1回速い運動をやったらガラリと変わった。それからは乗るたびにしっかりしていった」

 ――見事新馬勝ち。1200メートル戦だった。

 「最後に脚を生かすイメージでゴール板の位置を教え込むことを大事にしていた。1800メートルでも走れるなと感じた」

 ――2戦目の函館2歳Sは14番人気4着。

 「新馬戦の勝ち時計が遅かった。でも、自信はあった。結果は負けたが、この6Fでの2戦の経験が、後にレコードを2度マークするほどのスピード能力の養成に役立ったことは確かだろう。その後2戦は3、4着だったが、クラシックを意識できる素材と確信した」

 ――舞台を東京へと移したベゴニア賞。ミルコ・デムーロへと乗り代わった。

 「嫌だと本気で思った。悔しかった。でも、乗り役ならそう思わないと駄目でしょう」

 ――「クラシックを意識できる素材」という予感通りに朝日杯FS、皐月賞とG1を勝った。

 「やっぱりなと。この馬の能力だったら当然と思って見ていた」

 ――ダービーは5着。

 「距離の不安はあった。2000メートルくらいがいいと思っていた」

 ――クラシックはどんな気持ちで見ていた?

 「オーナーが、何かあった際には乗せると言ってくれていた。ミルコとクリスチャン(デムーロ)に何かあった時はと思い、レース当日は必ずその競馬場にいるようにしていた」

 ――今回、手綱が戻った。7月24日、10カ月半ぶりに騎乗した。感触はどうだった?

 「思った以上に成長していた。力が付いていた。ただ、(放牧から)帰ってきたばかりでボーッとしていたので正直やばいと。まあ、1週前(8月7日)にきっちり追えば問題ないかとも思ったが」

 ――その1週前追いでは併走馬に遅れた。

 「思ったレベルの追い切りができなかったというのが素直な感想。でも、時計(5F64秒0)を聞いて大丈夫、これで変わると確信した。気持ちが変わってくれればいいし、一度追えば必ず変わる馬。賢いんですよ」

 ――今回、レースへのイメージは?

 「逃げるトウケイヘイローの後ろに付いていく。中団より前で競馬することになるだろうが…。でも、決めつけない」

 ――他に心掛ける点は?

 「あれだけの馬だから、壊さないように。秋のことも考えて。ステッキに気持ちを込めたい」

 ――秋(天皇賞が最大目標)は、また鞍上が確約されていない。

 「そりゃあ乗りたいと思う。でも、また乗り代わったとしても、社台ファームも田中剛厩舎も大好きだから応援する。この経験を、また次に生かすだけ」

 ――最後に意気込みを聞きたい。

 「G1馬だから恥ずかしい競馬はできない。頑張るしかない。プレッシャーは100!!心配なのは乗り役だけじゃないかな(笑い)」

 ◆村田 一誠(むらた・いっせい)1978年(昭53)12月20日、新潟市生まれの34歳。97年3月デビュー。同期に武幸四郎、勝浦正樹ら。同年4月12日、中山7Rトーシンオペラで初勝利。07年根岸S(ビッググラス)で重賞初V。通算7768戦369勝。重賞5勝。1メートル60、49キロ。血液型B。

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