【中京記念】松元師 実績のファリ&上昇馬ワイズの2頭でV狙う

[ 2013年7月19日 06:00 ]

久々の芝とマイル戦になるファリダット

 サマーマイルシリーズは今週の「第61回中京記念」(21日)が開幕戦。抜けた実績馬不在のハンデ重賞は混戦ムード。「The Keyman」は古豪ファリダット、上昇馬ワイズリーの2頭出しで重賞ゲットを目指す松元茂樹師(64)の胸の内に迫った。

【中京記念】

 ――ファリダットですが前走(天保山特別4着)はドバイ遠征以来の競馬でした。

 松元師 帰国後、放牧を挟んでの競馬。そのわりにはまずまず良く仕上がっていたと思いました。

 ――道中の手応えはどうみえましたか?

 悪くみえなかったけど、位置取りが少し後ろ過ぎるかな?と思いました。

 ――最後はよく差を詰めたけど、前残りの競馬で差し切れず。

 結果的にもう少し前で競馬ができれば違った結果になったかな?とは感じました。

 ――その前、ドバイ遠征の2戦は残念ながら結果が出ませんでした(2戦ともに9着)。

 遠征初戦は初ものずくめで仕方なかったけど、2戦目ではすっきり仕上がったと思えました。ただ道中、うまく流れに乗れず走るのに嫌気がさしてしまったようです。体調面よりも精神面の問題だったと思います。

 ――ダートを除外され、今回は久しぶりの芝。

 ダートのレースでもスタート地点の芝ではいい行きっぷりをみせていました。(武)豊君からも「今でも芝は大丈夫」とアドバイスされたので使うことにしました。

 ――1600メートルという距離も久しぶり。

 芝のマイルのG1で3着(09年安田記念)という実績がある馬ですからね。条件自体は何も心配していません。

 ――もう一頭のワイズリーの前走(朱雀S1着)は東京遠征後、中2週にも関わらず8キロ増(460キロ)の馬体でした。

 体重の変動は激しくないタイプ。あまり数字は気にしないで大丈夫な馬なので、心配はしていませんでした。

 ――スタートは上々でしたが無理せずに控える競馬。

 行かせれば行ってしまう面があるので、馬なりで控えた方が良い競馬ができます。

 ――返し馬などを見ていても多少難しい面がある?

 その通りです。だから展開には左右されちゃうかもしれないけど、ある程度抑える競馬をさせた方がいいんです。

 ――抑えが利けば33秒台の切れで上がれる。

 瞬発力が持ち味の馬。今回もそういう流れになれば侮れないと思います。

 ――過去2回の左回り(いずれも東京)は結果が出ていません。

 1回目は展開が不向きで、2回目は33秒台で上がっていました。左回り自体が不得手ということではありません。

 ――2頭共チャンスはありそう?

 どちらも状態は良いし、ハンデ戦ですので、あとは流れが向いてくれれば面白いと思います。

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