【NHKマイルC】自然体で挑むアットウィル マイルも対応できる

[ 2013年5月1日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=30日】厩舎の大仲(スタッフ控室)には、必ずと言っていいほどスポーツ新聞が置いてある。領家厩舎はスポニチ本紙を定期購読している厩舎の一つ。柏原が大仲の扉を開けるとアットウィルの調教担当、野見山助手が本紙競馬面に目を通していた。まず前走・マーガレットS3着を振り返った。他の牡馬より1キロ重い57キロを背負い、さらに差し馬が浮上する厳しい展開でも前々で踏ん張った。

 「以前と比べ、競馬が上手になった感じ。早めに抜け出す形になっても最後までよく頑張っていた。2走前のシンザン記念はしまいよく伸びて6着。マイルにも対応できると思う」

 4月25日の坂路での併せ馬は、4F52秒2~12秒6と力強く動いた。「抜群の動きだった」と同助手。休み明けを1度使った効果はかなりありそうだ。この日はCWコース2周。しっかり体を動かして、最終追い切りに備えた。

 「元気いっぱい。バリバリ攻めています。もともと追い切りで時計が出るタイプだが、以前と違って掛からなくなっている。同じ時計でも内容が違う」

 領家師は来年2月末で定年引退。この先のG1は全て「ラスト」の形容詞がつく。「まあ、そのあたりは変に力を入れずに自然体で。印も薄くて、挑戦者の立場だが楽しみにしている」と野見山助手。控えめな口調でも、柏原には状態の良さがストレートに伝わってきた。

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2013年5月1日のニュース