【びわこ・名人戦】48歳ルーキー江口、若さで初出場V!

[ 2013年4月22日 06:00 ]

名人戦で優勝し、優勝杯を手にする江口晃生。右は南明奈

 ボートレースびわこのG1「第14回名人戦」は21日、最終12Rで優勝戦が行われ、1枠の江口晃生(48=群馬)がインから力強く逃げ切ってそのまま1着ゴール。優勝賞金1000万円(副賞を含む)を獲得すると共に名人戦初出場Vの快挙を成し遂げた。江口のG1優勝は06年10月の桐生開設50周年記念以来5回目。2着には女子レーサーの日高逸子(51=福岡)が入線した。

 2月に48歳になったばかり。名人戦では“新兵”の江口だが、今回は“若さ”が大きな武器になった。さらに、状況を徹底分析。クレバーさも生かしてVをつかみ取った。

 準優の荒れ水面を見て、ターン回り重視に調整。しかし、優勝戦では「朝の特訓で体感が違った。落合に足負けするのも気になって、4日目までの形にペラを叩いた」。迷わず軌道修正。スタートにも気持ちを込めた。「全速で行けなければ絶対(優勝は)無理と思っていた」。ここは若さを生かし、思い切ってコンマ09のフルショット。全てがかみ合った。「でも、まさか今村さんが強引に来るとは。誰かに差されるかと思ったが、(自分は)回り足や二の足が仕上がっていたんでしょう」

 賞金ランクは20位まで浮上。SG、G1の出場機会が増えれば、賞金王決定戦の舞台に返り咲くことも夢ではない。まずは来月の笹川賞(福岡)だ。「昨年のダービー(福岡)ではF2を切った。今年もめげずにスタートもレースも攻めて、優勝戦に乗れるように頑張りたい。ペラ調整には自信がありますから」。若き名人・江口の言葉は、どこまでも力強かった。

 ◆江口 晃生(えぐち・あきお)1965年(昭40)2月11日生まれの48歳。群馬支部所属。84年3月18日登録の54期生。同期は金子良昭、島川光男、落合敬一、佐藤幸子ら。通算優勝は70回(SG2回、G15回を含む)。1メートル65、52キロ。血液型AB。

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