【2歳馬特報】馬体検査で目を引くジェンティル弟グレンシーラ

[ 2013年4月19日 06:00 ]

ジェンティルドンナの弟として、デビューに注目が集まるグレンシーラ

 競走馬が馬体検査を受けて競走馬登録を完了する産地馬体検査が16~19日の日程で北海道で行われている。今年デビューする2歳馬が多く集まることから、POGファンには注目の的。18日は早来地区で行われ、社台グループを中心に約120頭が受検。スポニチ本紙ではいち早く期待馬をピックアップした。

 多くの報道陣が集まった産地馬体検査3日目。社台グループの良血が次々と検査を受ける中、ひときわ目を引いたのはグレンシーラ(牡=石坂、父ゼンノロブロイ)。栗毛のド派手な馬体に、早くも風格が漂っている。母ドナブリーニは既にドナウブルー、ジェンティルドンナと2頭の重賞ウイナーを輩出。特にジェンティルは昨年、牝馬3冠を達成し、ジャパンCではオルフェーヴルを撃破。先月のドバイシーマクラシックでも2着に好走しており、血統面でも今が旬の1頭だ。

 調教を積むノーザンファーム空港事務局の並木芳和氏も「現時点では言うことない。お父さんは替わった(姉2頭はディープインパクト)がジェンティルに似たタイプ。骨格も筋肉の付き方も申し分ないし、順調に調教を積めている」と高評価。デビュー時期は未定だが秋以降が濃厚だ。

 社台ファームではアンヴェイルド(牡=戸田、父ディープインパクト)が好素材。全兄は京都新聞杯、京都記念2着のベールドインパクト。同ファーム事務局の青田力也氏は「力強いがキビキビ走るタイプ。しっかり調教を積めているのがいい。兄同様、瞬発力勝負のイメージ」と話す。

 早期デビュー予定組では追分ファームのグレートアイランド(牡=松田博、父マンハッタンカフェ)に注目。ドリームパスポート、ラウンドワールドの半弟で夏デビューを目指している。「兄より脚長で動きもいい」と畠山調教主任。早い時期から活躍する血統で、POGの即戦力候補にお薦めだ。

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2013年4月19日のニュース