【フローラS】エバーブロッサム 迫力際立つ!戸崎「いいですね」

[ 2013年4月19日 06:00 ]

戸崎鞍上のエバーブロッサム(左)は終始馬なりながら迫力ある走り

 東京開幕を飾るオークストライアル「第48回フローラS」(21日)。18日、美浦での木曜追いでは、フラワーC2着のエバーブロッサムが絶好の動きを見せた。馬なりで併走馬をあおる余裕の手応え。姉にG1馬エイジアンウインズがいる良血が、心身共にスケールアップ。パートナーの戸崎も、オークスの出走権奪取に燃えている。

【フローラS】

 もし追えば、突き抜けそうな迫力。エバーブロッサムが戸崎を背に絶好の動きだ。Wコースの4F標識でペースアップ。ラルゴスパーダ(3歳未勝利)との2馬身差を詰め、内に進路を取った直線。手綱が動くラルゴに対し、戸崎は手綱を抑えたまま。重心がグンと下がり、首がグイッと出たところがゴールだった。1F13秒0。数字は抑え気味でも迫力は際立っている。

 戸崎は「いいですね。余裕残しだったけど、ずっと手応えは楽。いい意味で好状態を保っている」と穏やかに切り出した。

 初騎乗の前走・フラワーC(2着)は「ゴールが1センチ先なら」と思わずこぼした鼻差惜敗。それでも上がり3F34秒3はメンバー最速。非凡な瞬発力をアピールした。鞍上は「あまり進んで行かないタイプと聞いていたが、前走は道中もしっかり走った。注文がつかない」とベタ褒めだ。

 半姉に08年ヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズ(父フジキセキ)がいる。父がディープインパクトに替わり、距離の守備範囲も増した。今回の2000メートルは未勝利戦V(中山)で克服済み。桜花賞は賞金不足で除外にはなったが、フローラSを念頭にしっかり仕上げた。橋本助手は「普段からのんびりしていて、新馬の頃は競馬にならなかったが、今はピリッとしてきた。冬毛も抜け、張りも良くなった。デビュー時とは雲泥の差」と心身の成長に目を細める。

 3月にJRA移籍した戸崎は先週も4勝の固め打ちと絶好調。仕事人ぶりを随所に発揮している。「ゆったり行ける馬だから、広い東京は合うはず。2000メートルより、距離はもっと延びてもいいぐらい。楽しみ」父譲りの爆発力が生きる開幕週の東京。オークスまで見据える鞍上は“本番切符”を確約していた。

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2013年4月19日のニュース