【若駒S】アドマイヤオウジャ 父に続き“インパクト”あるV舞台に

[ 2013年1月17日 06:00 ]

児玉助手を乗せ、坂路でキャンター調整するアドマイヤオウジャ

 京都では19日、3歳馬の出世レース若駒Sが行われる。新馬→万両賞と2戦無敗のアドマイヤオウジャが、父ディープインパクトも勝った舞台でさらなる飛躍を目指す。

 クラシックを意識させる末脚だ。万両賞を4角17番手から大外一気に差し切ったアドマイヤオウジャ。メンバー最速、上がり3F33秒9の鬼脚はインパクト抜群だった。児玉助手はレースを振り返った。「ゲートから戻るマイクロバスの車内ラジオで実況を聞いていたが、最後方ではアカンかなと。よく届いたと思う。潜在能力は高いですね」

 同助手、実は細江純子さんのご主人。アドマイヤベガ、スズカマンボ、スズカフェニックスでG1を制してきた腕利きが素材の良さを認めた。

 課題もある。札幌での新馬戦(1着)は5頭立て。前走も後方から大外を回す形。まだモマれたことがなく、競馬の本当の厳しさを味わっていない。それでも「この時期の3歳にしては、しっかりしている。乗っていて安心感があり、人間のカバーを必要としない。走りにもいい意味で遊びがある」と同助手。課題をまとめてクリアしてしまう可能性は高い。

 気持ちの面だけでなく、動きにも上積みを感じさせる。火曜日が全休日となる変則日程を考慮して、最終追い切りは14日の月曜日。坂路を馬なり単走で4F55秒2~13秒3。特筆する数字ではないが、同助手の表情は明るい。「北海道でも前走でも、目立つ動きではなかった。前走後、ようやく動きだした。ゴールを過ぎても伸びる感じ。距離は持つと思うし、先が楽しみになる競馬を」

 若駒Sといえば、父ディープインパクトが05年に楽勝した舞台。09年アンライバルド(1着)、10年ヒルノダムール(1着)、ルーラーシップ(2着)と、ここをステップにG1へと飛翔した馬は多い。その系譜に名を連ねることができる馬であることは間違いない。

続きを表示

2013年1月17日のニュース