6万1000人黙とう…中山などJRA3場に半旗

[ 2012年3月12日 06:00 ]

震災発生時刻に合わせて、ウイナーズサークルで黙とうするJRA関係者。2列目右から小林淳、北村宏、五十嵐、C・デムーロら騎手たち

 午後2時半すぎ、半旗が掲げられた中山競馬場のウイナーズサークルにジョッキーや関係者が続々と集まってきた。2時46分、スタンドに詰めかけたファンと共に阪神、中京を合わせた約6万1000人が1分間、東日本大震災犠牲者への黙とうをささげた。

 福島県南相馬市出身の騎手、木幡は「原発の問題もあるし、いつ修復するのか。まだまだ先になるだろう」と複雑な表情を浮かべる。震災で大きな被害を受けた福島競馬は4月7日に再開する。「待っている人もいるが、競馬をしていていいのかという思いもある。でも、自分の仕事はしていかないといけない。微力ながら地元のファンの皆さまを勇気づけられれば」と話した。

 各場最終レース終了後、ジョッキーによってチャリティーゼッケン(1枚1000円)が販売された。中山では横山典、福永ら36人の騎手が一列に並んで購入者と握手。阪神では武豊ら11人、中京も11人が参加。3場での約111万円の売り上げは騎手クラブから仙台市の「杜の都・仙台絆寄付」に拠出される。日本騎手クラブの武豊会長は「被災地へ支援の気持ちを届けたいと思い1年間乗ってきた。今後もその気持ちを持って全力でレースをしていきます」とあらためて決意を述べた。

 11日の中山、阪神、中京競馬は東日本大震災被災地支援競馬として開催され、売り上げの一部を被災地支援のために拠出する。

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