【平安S】エスポ止める!ロイヤル橋田師「自信持てる」

[ 2012年1月20日 06:00 ]

<平安S>坂路で鋭い伸び脚を披露したアドマイヤロイヤル

 大物食いなるか。平安Sの木曜追いではアドマイヤロイヤルが軽快な動きを披露した。ダート重賞初挑戦の前走・武蔵野Sで3着に健闘。断然の実績を誇るエスポワールシチーの1強ムードに待ったをかけるべく、好気配を漂わせている。

 胸を張れる仕上がりだ。アドマイヤロイヤルの最終追い切りは坂路でトーコーレガーロ(3歳未勝利)を追走する形。残り2Fを切ったあたりで僚馬を抜き去ると一気に加速。時計はエラーとなったが、力強いフットワークでしまい鋭く伸びてゴールした。

 騎乗した北沢(レースは安藤勝)は納得の表情で振り返った。「全体時計は53秒を切るぐらいかな。テンからビッシリ併せると掛かるので後方から追いかけて。ゴーサインを出したらしっかりハミを取っていった。仕掛けてからの反応が凄くいいね」

 今回は武蔵野S3着以来2カ月ぶり。前走後はここを目標に入念に乗り込んできた。橋田師は「最後までしっかり動けていたからね。状態はいい」と目を細めた。ダート替わりだった昨年4月以降の7戦は全て3着以内。芝でも走ってはいたが「ダートがより合っていそうな感触はあったね」と師が振り返ったようにより安定感が増した。中1週の重賞挑戦となった前走も、鋭い追い込みで勝ち負けの態勢に持ち込んだ。「気性が大人になっているし、力を付けているよね」と今年のさらなる飛躍に期待は高まる一方だ。

 エスポワールシチーをはじめとした強豪ぞろいのメンバーにも気後れはない。「相手は強いけど、この馬の仕上がりという点では自信を持てるよ」と指揮官の言葉が力強い。1F延長についても「1600メートルを中心に使ってきたけど、ジョッキーは1800メートルでもと言っていた。この距離でも大丈夫」と不安なし。

 最近の5戦中、4戦で最速上がりをマークと末脚の切れが最大の武器。前でレースを引っ張るエスポワールシチーにジョッキーの意識が集まれば、ロイヤルにとってはおあつらえ向きのペースとなる。鮮やかな差し切りで重賞初制覇を狙う。

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2012年1月20日のニュース