今年は関東!アルフレード、クラシック主役だ!

[ 2012年1月2日 06:00 ]

アルフレードとポーズをとる手塚貴久調教師

 関東から待望の超大物が誕生した。デビューから無傷の3連勝で朝日杯FSを制したアルフレード。3戦ともゴール前で素晴らしい末脚を繰り出し、後続を全く寄せつけない完勝。3歳を迎える12年、クラシックでの活躍に期待が懸かる。

 牡馬クラシックでは過去10年の30戦でわずか2勝(04年皐月賞=ダイワメジャー、09年ダービー=ロジユニヴァース)の関東馬だが、12年はそんな流れに終止符を打つチャンス。無傷の3連勝で朝日杯FSを制したアルフレードは今年のクラシック戦線で主役を張れる逸材だ。

 前走は好位から直線で前が空くと楽々と突き抜けた。1分33秒4のレコードタイで2着マイネルロブストに2馬身差。手塚師は「あれだけ前半に脚を使いながら、最後に突き放したんだからね。力が抜けていたということでしょう」とあらためて能力の非凡さを再認識した。特筆すべきは、その成長力だ。新馬戦は直線で内にもたれ、2戦目のきんもくせい特別も外に膨れる面を見せた。理由は「腰に甘さがあった」(手塚師)ためだが、その後の3週間の放牧で一変。後肢がたくましくなり、走りのバランスが格段に良化。初戦で手綱を取った松岡が、朝日杯の最終追い騎乗後に「思った以上に成長スピードが早い。全く底が見えない」と驚いたほどだ。

 前走後は福島県のノーザンファーム天栄に放牧。2月の前半に帰厩し、弥生賞(3月4日)かスプリングS(3月18日)で始動する。指揮官は「休み明けの次走でどんな競馬をするかで、その後のローテを決める。NHKマイルCもあるし、しっかり見極めたい」と冷静だ。全3戦が芝マイルで距離延長は未知数だが、朝日杯FSで騎乗したウィリアムズは「2400メートルでも大丈夫」と太鼓判。ゆったりとした体形、有馬記念を02、03年に連覇したシンボリクリスエス産駒という血統面からも融通性はあるはずだ。管理する手塚師は今年で48歳の年男。「牝馬にもアイムユアーズ(阪神JF2着)がいるし、頑張らないとね」と区切りの年に飛躍を誓う。

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2012年1月2日のニュース