底知れないジョワ、松田博師「とにかく楽しみ」

[ 2012年1月2日 06:00 ]

阪神JFを異次元の強さで制したジョワドヴィーヴル

 牝馬クラシック候補では、キャリア1戦で阪神JFを制したジョワドヴィーヴルがライバルを一歩リード。

 果てしない可能性を感じさせる馬だ。ジョワドヴィーヴルは阪神JFで史上初となるキャリア1戦でのG1制覇を達成。半姉は有馬記念を最後に引退したブエナビスタ。幾多の名牝を管理した松田博師ですら「この馬はどれぐらい走ってくるかよう分からん。とにかく楽しみ」と底知れない能力を感じ取っている。

 前走のレースぶりからも、その一端を感じ取れる。スローで引っ掛かる馬が続出したがこの馬だけが中団を気分良さそうに追走。直線で外へ持ち出されると、しっかり伸びて2馬身半差だ。「初戦の時は前脚と後ろ脚がかみ合わず、はまりが悪かった。それが今回は変わっていた。高い能力を持っていることは分かっていたけど、キャリア2戦目で圧倒的な差をつけたんだから凄い」と福永は非凡なレースセンスを絶賛した。ジョワドヴィーヴルとはフランス語で「生きる喜び」。ブエナビスタでJCを制したスミヨンが、東日本大震災の後に「今の日本への思いを込めて」こう名付けた。多くの関係者の思いを力に変えて、この馬が12年牝馬クラシック戦線を引っ張っていく。

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2012年1月2日のニュース