【有馬記念】ペルーサ逆襲へ!再コンビで11秒6

[ 2011年12月23日 06:00 ]

<有馬記念>レンディル(左)と併せ追い切るペルーサ

 「第56回有馬記念」の枠順が確定した22日、美浦トレセンでは関東馬2頭が木曜追いを行った。ペルーサは再コンビを組む安藤勝己騎手(51)が駆けつけ、芝コースで上々の動きをみせた。

 最後まで攻め続けた。ジャパンC16着からの巻き返しを期すペルーサは、横山典の騎乗停止によって今回コンビ復活となる安藤勝が美浦に駆けつけ、芝コースでの追い切り。レンディル(5歳障害オープン)を2馬身追走した。

 手綱をガッチリと抑えながら接近し、直線では外へ。残り200メートルを切って追い出すと、力感たっぷりに引き離して2馬身半先着した。6F77秒3、1Fは11秒6。馬体はグッと膨らみ、毛ヅヤも抜群。引き揚げてきた安藤勝に藤沢和師が「反応はどうだ?」と聞くと、鞍上は「大丈夫です」と即答した。

 会見に臨んだ指揮官は「いい動きだった。昨年の有馬記念(4着)の前よりも馬(の雰囲気)は、はるかにいい」と切り出した。この秋3戦、全て最終追いは芝。実戦並みの鍛錬を繰り返しても音を上げなかったことが、師の自信になっている。「3歳時は体が増えなかったが、今はカイバを食うし、痛いところもないし、何より調教ができる。確実にたくましくなっているよ。前走は残念な結果だったが、走っていない分、エネルギーも十分に残っている。昨年以上の着順をつかむ力は付けている」と馬券圏内突入を予告した。

 調教助手時代に無敗の3冠馬シンボリルドルフと深く関わった同師。今年の3冠馬オルフェーヴルについては「もちろん強い1頭」と評価した上で「だが古馬だって強い。ペルーサと一緒に掲示板の上位を占めてきた古馬は相当にハイレベルだ」と語った。3冠馬も怖いが、真に警戒すべきは歴戦の古馬と結論づけた。

 「結果こそ出ていないが調教はしっかりできている。決して甘やかしていないよ。今まではかみ合わなかっただけ。走っておかしくない出来にはなった。期待はしているんだ」。師の思いはペルーサに伝わるだろうか。本気で走り、全てのタイミングがかみ合えば…。ジャパンC最下位からの大逆襲はあり得る。

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2011年12月23日のニュース