【天皇賞・秋】宿敵決戦第2R ブエナVSアーネストリー

[ 2011年10月26日 06:00 ]

<天皇杯・秋>今年の宝塚記念2着ブエナビスタ

 【G1ドキュメント=25日】松田博厩舎はマルセリーナの秋華賞が終わればユニバーサルバンクの菊花賞、そして菊花賞が終われば天皇賞にブエナビスタ。次々に管理馬をGIに出走させる。それだけ層が厚いこの厩舎でも、看板馬はブエナビスタという認識で間違いない。

 宝塚記念2着以来、約4カ月ぶりの実戦。先月25日に放牧から帰厩し、着々と準備を進めている。全休明けの火曜はCWコース2周のメニュー。朝一番の調教を見届け、厩舎に戻る松田博師を柏原は追いかけた。「いつもなら坂路1本かCWコース1周のところやけど、まだ体に余裕があるからな。まあ今週、追い切って体は締まってくると思うし、この馬は何も心配いらんよ。自分で体をつくるからな」

 やるべきことを淡々とこなしていくだけ。昨年の年度代表馬に寄せるトレーナーの信頼は厚い。5歳秋を迎えて見た目はすっかり大人びて、円熟味を増している。この秋も目が離せない存在になりそうだ。

 実績馬には実績馬なりの格がある。アーネストリーを管理する佐々木師は常々、こう話している。「GI馬はベースが違うからね。太かろうが細かろうが強いものは強い。フランス帰りで本調子を欠いていたタップダンスシチーが有馬記念(04年)で2着に来たときにそう思ったよ」

 トレーナーが早い段階から素質を評価していたアーネストリーは今春の宝塚記念でGI初制覇。今季初戦・オールカマーで弾みをつけ、ここに照準を合わせてきた。「先週の水曜にしっかり負荷をかけて、土曜の坂路も気持ち良さそうに駆け上がってきた。昨年より馬体がいいね」と好感触。春のグランプリでしのぎを削った2頭がここで再戦。まだ追い切り前だというのに柏原はレース当日が待ち遠しくて仕方ない。

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