【スプリンターズS】ダッシャーゴーゴー絶好の出来

[ 2011年9月29日 06:00 ]

<スプリンターズS>坂路、単走でダッシャーゴーゴーは力強く駆けあがる

 念願のG1獲りへ。ダッシャーゴーゴーが陣営の思いを乗せて、坂路を駆け上がった。最初の1Fは14秒0で入り、徐々に加速。残り2Fで12秒台に乗せると、ラスト1Fは鞍上のゴーサインにシャープに反応して11秒7をマークした。調教役を務める安田景助手が満足げな表情で振り返る。

 「結構やりましたね。力むことなく、追い出してからの反応がいい。この状態で負けたなら仕方ないというほどの出来ですよ」

 休み明けを叩いて今回は絶好の出来。ただ、同じく“目イチの仕上げ”だった高松宮記念の時とは様子が違う。「あのときは闘志満々という感じでした」と振り返る。結果的に闘争心むき出しで行きたがり、最後に脚が上がってしまった。対照的に今回は「気持ちがコントロールできている」。ならばポイントは前に壁を置いて、いかに脚をタメられるかだ。前走のセントウルS(3着)は外々を回らされて壁を作れず、ゴール前でのひと伸びを欠いた。叩き2走目で“ガス抜き”した今回は自分の競馬ができるはず。安田景助手は「4コーナーまで辛抱して最後に末脚を爆発させられれば」と本番での逆転に向けて青写真を描いている。

 G1では昨年のスプリンターズS(2着入線→4着)、今年の高松宮記念(4着入線→11着)と2度の降着。その屈辱に安田師は「G1を勝って無念を晴らしたいですね」と力を込めた。年末には香港遠征も視野に入れる。日本スプリンターの新エースとして、ここはG1タイトルをつかみとる。

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2011年9月29日のニュース