【スプリンターズS】フィフス「凄くいい」69秒0

[ 2011年9月29日 06:00 ]

<スプリンターズS>単走で追い切るフィフスペトル

 秋のG1開幕戦「第45回スプリンターズS」の追い切りが28日、美浦、栗東トレセンで一斉に行われた。美浦では連勝中のフィフスペトルが力強い脚さばきを披露、陣営も距離短縮に自信を見せて態勢が整った。

 連勝中の勢いに乗るフィフスペトルはWコースで単走追い。序盤はゆったりと流し、3コーナーから馬なりで徐々にペースを上げる。直線で外へ持ち出すと、四肢を大きく伸ばしたストライドを披露し力強く駆け抜けた。時計は5F69秒0~1F13秒0をマーク。動きを見守った加藤征師は納得の表情を浮かべた。

 「出来は凄くいいね。前走時も函館で1カ月間じっくりと乗り込んでいて仕上がりは良かったが、使って筋肉に張りが出てきた。動きは良くなっているよ」

 休養前の夏至Sから連勝と最高の形で臨むG1の舞台。だが今回は2歳戦以来、約3年ぶりの1200メートル戦で距離克服が鍵となる。「前走後にジョッキー(横山典)が距離は対応可能だと言ってくれた。ハイペースだった前走も引っ掛かっていたし、刻んだラップからも追走に苦しむことはない」と手応えを明かす。

 京成杯AHはスプリント戦並みの速い流れだった。スタートして200メートル以降の1Fのラップは全て11秒台をマークし、前半3F通過は34秒0。その流れを好位の直後7番手でスムーズに追走。「この舞台でも前とは8~10馬身以内の位置に付いて行けるはず。最後は33秒台の脚が使えるし、道中でうまく流れに乗れれば」と指揮官。

 さらに全5勝中3勝を挙げている中山コースとの相性の良さも参戦の理由に挙げた。「ゴール前の急坂を3完歩ぐらいでポンポンと登ってくるように、この舞台は合うからね」。初めてG1に挑戦した08年朝日杯FSは惜しくも頭差の2着。苦い思いをした当地で悲願のタイトル奪取を目指す。

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2011年9月29日のニュース