【プロキオンS】シャア、33戦目の“逆襲”だ!

[ 2011年7月5日 06:00 ]

初めて重賞に挑むシャア

 シャアという馬名は、JRA公式の馬名由来に「支配者」とあり、一応ペルシャ語で王のこと。ただ、某アニメの登場人物を想像しない人は少ないのではなかろうか。

 「いろいろな関係者の方から、ゼッケンを譲ってほしいとよく言われますね」

 遠藤助手も愛馬のマニアックな人気ぶりに苦笑するが、この馬の場合、個性的なのは名前だけではない。

 「ツルマルボーイの子で頑張ってほしいと言われたこともあります」という血統面。出世に時間がかかった一方で、ここまで5勝がすべて2着とタイム差なし。着差は首差が4回、頭差が1回。「抜け出すと遊んでしまうので、接戦の方がいい」と勝負強さも際立つ。こつこつ積み上げてキャリア33戦目。シャアは初めて重賞に挑む。

 「クラスが上に行くほど、引っかからず競馬はしやすくなっていますね」と遠藤助手。昇級の前走もハンデ54キロとはいえ2着。相手なりのしぶとさは、オープンでも通用することが分かっている。

 目下の状態に関してもまったく不満なし。

 「丈夫な馬で、暑くなってもとにかく元気。去年の秋から普段の調整に坂路を取り入れて、いっそうトモに力がついています」と、更なるパワーアップをして重賞獲りが目の前に迫ってきた。

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2011年7月5日のニュース