【桜花賞】カフェヒミコ“女王”へ6分の2突破!

[ 2011年4月8日 06:00 ]

厳しい抽選を突破したカフェヒミコ

 クラシック第1弾・桜花賞の枠順が7日、確定した。収得賞金900万円で6分の2の抽選は関東馬2頭が突破。カフェヒミコは名門・松山康厩舎の秘密兵器!?芝への適性もこれまでのレースぶりにうかがえる。

 桜花賞は賞金900万円の6頭で関東馬のカフェヒミコとウッドシップが当選。エリンコート、ツルマルワンピース、ドナウブルー、ニシノステディーの4頭が除外となった。

 「8度目の正直」へ、カフェヒミコが厳しい抽選を突破。厩舎で朗報を聞いた松山康師は「入ってよかった」と一安心の様子だ。枠は2枠3番。鞍上の柴田善が先週、同じ2枠3番でダービー卿CT(ブリッツェン)を制したことを聞くと「それはいいな」と笑みを浮かべた。

 ミスターシービー、ウィナーズサークルでダービーを2勝している名伯楽も、桜花賞にはいい思い出がない。これまで7頭を出走させて未勝利。88年には1番人気のスカーレットリボンで臨んだが、歯替わりの影響もあって12着に敗れた。それだけに桜に懸ける思いは強い。

 カフェヒミコはダートで2戦2勝。一方、芝では3戦して未勝利だが、師は「ワシントンカラーみたいなタイプだと思っているんだ」と話す。自らが手掛けたワシントンカラーは97~99年に芝、ダート両方で重賞計4勝。ヒミコにも同様の可能性を感じている。

 前走・フィリーズレビューは8着に敗れたが、着差は0秒6と大きく負けたわけではない。師は「前走は気負いが見られたが、だいぶ力が抜けた感じになってきた。今は折り合いの心配はなくなったし、スピードがあるからどういう流れになってもついていけると思う」と前進を見込んでいる。レーヴディソールの離脱で混戦模様となった今年の桜花賞。異色の戦歴のヒミコが周囲をアッと言わせるシーンがあるかもしれない。

 ≪侮れない抽選組の勢い≫抽選突破の幸運を生かしてのクラシックV。近年では09年菊花賞を制したスリーロールスが7分の6の抽選を突破してV。02年皐月賞は7分の2の抽選を突破したノーリーズンが、15番人気の低評価を覆す大金星。同年菊花賞は8分の3をくぐり抜けたヒシミラクル(10番人気)が制した。桜花賞の抽選組では00年マヤノメイビー(6分の2)、94年ツィンクルブライド(6分の1)が2着に好走している。

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2011年4月8日のニュース