【AJC杯】3連覇へ!ネヴァ“Vパターン”

[ 2011年1月18日 06:00 ]

3連覇に挑むネヴァブション

 今週の中山メーンはAJC杯。3連覇に挑むネヴァブションが満を持して出走する。有馬記念は8着に終わったが、昨年も有馬記念12着から一変しておりこれがこの馬のパターン。8歳でも力の衰えは全く感じられないだけに、史上5頭目となるJRA同一重賞3連覇の可能性は十分だ。

 3連覇の偉業が懸かるネヴァブション。有馬記念(8着)からの参戦は昨年と同じローテーションだが、伊藤正師は「今回はG1を目いっぱい戦ってきたからね」と違いを強調する。なるほど、昨年のAJC杯の前は秋2戦だけ。ジャパンC10着、有馬記念12着から“激変”した。

 だが、今回は昨秋の毎日王冠(3着)で始動し、天皇賞・秋(5着)、スポニチ賞ステイヤーズS(3着)、有馬記念と4戦フル稼働。大目標にしたジャパンCが無念の除外になった分、有馬記念後には精神的な疲労が感じられたという。指揮官は「有馬はこの馬なりによく頑張ったと思う。その後はいろいろと小細工している」と年初の得意重賞に向け、メンタル面での立て直しを図っている。

 少々条件は厳しいかもしれないが、そこは誰もが認めるコース巧者。通算8勝中、中山で5勝。重賞全3勝も初タイトルとなった07年日経賞を含め、すべて中山。昨年も有馬以外はすべて掲示板(5着以内)を確保したように、8歳を迎えても衰えはない。

 13日の1週前追いは北Cコース(ダート)で5F69秒4~1F12秒7。軽快な脚さばきを披露した。師は「この馬の走りは中山に向いているのは確か。(13日の)動きから体調は問題ない。あとはジャパンCで一度ピークに仕上げたのを、どう再び整えるか」と最終追いまで細心の注意を払う。

 JRAの同一重賞3連覇(障害、アラブは除く)は過去4頭しか達成してない快記録。冬の中山に、ネヴァブションというのは今や競馬界の「季語」となっている。歴史的厳寒を吹き飛ばす熟練の粘走を、今年も見せてくれそうだ。

 ▼09年AJC杯 中山金杯で5着に敗れており4番人気。だが、馬体は8キロ絞れた484キロで好気配。横山典は先行策で臨み道中は3番手。直線で早めに抜け出し、2着エアシェイディに2馬身半差の完勝。1番人気ドリームジャーニーは出遅れが響いて8着。

 ▼10年AJC杯 ジャパンC、有馬記念で大敗を喫したため、昨年覇者ながら5番人気。好スタートで飛び出すもシャドウゲイトを先に行かせ5番手に控える。4角で2番手に押し上げシャドウゲイトを首差かわす。1番人気キャプテントゥーレは先行したが11着失速。

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2011年1月18日のニュース