【関屋記念】セイクリッドバレー飛躍の秋へ夏休み返上!

[ 2010年8月4日 06:00 ]

扇風機で猛暑対策はOK!セイクリッドバレーは初重賞制覇を狙う

 真夏のマイル決戦「第45回関屋記念」で初重賞を狙うのがセイクリッドバレー(牡4=高橋裕)だ。今年に入り、重賞で4走すべて掲示板に入ったが、タイトルには手が届いていない。過去2勝と得意の新潟コースで頂点を極めるか。

【関屋記念


 秋の大舞台へ向けて負けられない一戦だ。今年に入って重賞で4、5、2、4着とあと一歩の競馬が続くセイクリッドバレー。高橋裕師は「前走のエプソムCを勝てば秋に向けて休ませる予定だったが…。着差(0秒1)はなくても負けは負け」と振り返った。前走後は短期放牧に出て、ここに目標を切り替えた。

 「馬場の悪い福島は休ませて新潟から使おうと思っていた。持ち味の末脚を生かすためにも直線が長い方がいい。自分で競馬をつくれないから不利のない広いコースは合う」

 なるほど新潟は【2102】と得意。2走前の新潟大賞典(2着)は後方から上がり3F最速の33秒8の脚で追い込んでゴールデンダリアに1馬身差まで詰め寄った。3着ニホンピロレガーロ、4着マイネルスターリーは次走でそれぞれ小倉記念、函館記念を制したようにハイレベルな一戦。能力的には、いつ重賞を勝ってもおかしくはない。

 「現時点で何も心配はない」と指揮官が語るように万全の状態だ。坂路で4F51秒8、52秒8と2週続けてしっかりと時計を出している。3日はA(ダート)コースを2周し、体をほぐした。騎乗した谷代助手も「コースで、ずいぶん折り合いがつくようになった。マイルを使うにしては落ち着きすぎかもしれないが、その分思い切って乗ってくれれば」と期待の口ぶり。コンビを組む松岡は「うまく磨けば絶対に光る素材。切れる脚があるので、そこをうまく生かしたい」と力を込めた。

 ウオッカ、カンパニーが抜けた今年のマイル戦線は混戦模様。「秋に使うためにも、ここでしっかり結果を出したい」と師は全力投球で臨む。G1の舞台に出るために、まずは越後路で重賞タイトルの看板を手に入れる。

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2010年8月4日のニュース