アパパネ酷暑もへっちゃら!牝馬三冠へパワーアップ

[ 2010年8月4日 06:00 ]

暑さにも負けず元気いっぱいのアパパネ

 2冠牝馬アパパネ(牝3=国枝)は猛暑の美浦で調整中。夏を無事に越すための、さまざまな工夫に迫った。

 猛暑が続く日本列島。美浦トレセンも例外ではない。競走馬が夏バテしないように厩舎はさまざまな暑さ対策を施している。
 開業17年目を迎える堀井厩舎は5年前からミストを馬房に噴射するシステムを導入。「20秒噴射して40秒休むというサイクル。タイマーを使って日中は噴射し続けています。実際に2~3度は涼しくなりますね」と師はその効果を語った。さらに厩舎内を吹き抜けにするなど改修して暑さ対策を強化。費用は約1000万円にもなるという。万全の状態で馬を送り出すために出費は惜しまないようだ。
 春の牝馬2冠に輝いたアパパネを管理する国枝厩舎は普段の調整方法を工夫している。「調教時間を早めて暑くなる前に乗るようにしている」と師が語るように、アパパネは開門直後の午前5時に坂路を毎朝駆け上がっている。さらに「調教の内容を冬場のようにビシビシ鍛えるというよりは調整に重点を置いている」と説明。「この暑さでもアパパネは元気いっぱいだよ。ピリッとしている牝馬の方がこの時季には強い。人間と同じじゃないかな」と笑顔で語った。秋はローズS(9月19日、阪神)から始動する予定で、その1週前に栗東に入厩。猛暑を乗り越えてたくましくなった女王の走りに注目だ。

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2010年8月4日のニュース