【函館スプリントS】ガルダン「前回とは違う」

[ 2010年7月1日 06:00 ]

軽快な動きをみせるビービーガルダン

 函館では「第17回函館SS」の追い切りが行われ、ビービーガルダンがダート単走追いで順調な仕上がりをアピールした。

 相性抜群の洋芝コース。今年も夏の北海道にビービーガルダンが帰ってきた。最終追いはダートコース単走。前へ前へと首を突き出すガルダンをうまくなだめながら、4角まではセーブ気味。直線で一気に追い出すと、抑え込まれたエネルギーを放出するように馬体を弾ませた。「前半はずっと手綱を引っ張っていた。直線に入って手前(軸脚)を替えたところで気合をつけたら反応してくれた。ハミの取り具合もいい感じ。フレッシュないい状態で出せます」。手綱を取った鳴海助手の表情も明るい。
 スタンドの最上階から見届けた領家師も、納得の動きだった。「先週しっかりやっているし、今週はオーバーワークにならないようソフトな仕上げ。自分で体をつくっていく馬だし何も心配していない」。鼻差2着でG1の勲章を逃した高松宮記念は完調手前。「馬体は増えていた(8キロ増)が見た目には寂しく映った。中身ができていなかったんだろう」と振り返る。間隔を空けてじっくりと仕上げ直し、北海道シリーズの開幕を待った。「今度は前回とは違う。力を出せる状態」と狙い通りに仕上がった。
 函館芝は【2110】札幌芝と合わせたトータル成績でも【5311】と洋芝はまさに鬼だ。「実績あるコースで得意の距離。“彼らしい”走りを見せてくれるだろう」と師も自信を持って送り出す。59キロは実績の証明。悲願成就の秋へ、G3のここで足踏みしてはいられない。

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2010年7月1日のニュース