【宝塚記念】ブエナビスタ調整万全 力みなし

[ 2010年6月25日 06:00 ]

 【G1ドキュメント・宝塚記念=23日】レッドディザイアの回避(鼻出血)で宝塚記念の牝馬はブエナビスタとメイショウベルーガの2頭に。ブエナは追い切り翌日の24日、例によって坂路で調整。4F69秒3の楽走。僚馬キャプテンベガを追い抜いても力みはない。1時間以上してから井上は松田博師とスタンド前からウオーキングを開始。トレセン東端から西端までグルッと回った。師の明るい笑顔に接しただけで順調さが分かる。九州男児の師はストレートに話してくれた。「前走は三木と山元で10日間以上(検疫のため)運動ができんかった。仕上げは正味2週間。やっぱり不安やったで。よく勝ってくれた。そんな状態だからダメージは相当あった。今回は日にちがあるけど、まだ目に見えない疲れの不安はあるよ」と言うが、ケアはうまくいったようで馬は見た目にも元気だ。

 井上はその足でメイショウベルーガの池添厩舎へ。持ち乗り担当の古小路助手が引き運動中。白さを増した馬体がまぶしい。洗い場で確認すると、うっすらと銭形模様が浮かんでいた。「体調は本当にいいですよ。でも前走のあとは神経性の腹痛で3日間、治療場に通った。右トモ(後肢)の外傷もあったしね」。天皇賞・春では4角の不利(外傷と落鉄)で10着に沈んだものの、結果的にはリフレッシュできた。「今度は距離も2200メートルだし、ブエナとも好勝負できると思っています」。95年の宝塚記念覇者・ダンツシアトルの調教にも騎乗(当時は騎手)した経験を持つ古小路助手は笑顔で締めくくった。

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2010年6月25日のニュース