【NHKマイルC】安藤勝 変則2冠へ「胸張って挑戦できる」

[ 2010年5月9日 17:04 ]

ダノンシャンティでNHKマイルカップを制し、ガッツポーズの安藤勝己騎手

 ダノンシャンティが“変則2冠”へ最初の関門を最高の形で突破した。

 「位置はどこでもいいと思った」と安藤勝の判断により、道中は後方16番手。「不利がなければ確実に脚を使ってくれると思った」と前方で繰り広げられるし烈なハナの奪い合いを尻目に直線勝負にかけた。

 その直線。先頭ははるか遠く。「直線入ったときは距離が開いてたので、不安はあった」と安藤勝は、大外に持ち出してジェットエンジンを解放した。

 瞬時の反応で、鞍上の不安は一掃された。他の17頭がスローに見えるほどケタ違いの加速。残り100メートルで先頭のダイワバーバリアンをとらえる。「並んだときには大丈夫と思った」と名手が勝利を確信してから、さらに後続との差を1馬身半に開いた。勝ち時計は1分31秒4の日本レコード。内容、時計ともに文句のないレースだった。

 次はダービーとの2冠を狙う。安藤勝は「完成度が高いので、マイルぐらいが乗りやすい」と距離に不安は残る。それでも、この圧巻の勝利に期待を抱かないわけがない。「こういう強い勝ち方なので、この次のダービーでは強い馬がいるけど胸を張って挑戦できる。きょうの勝ち方ならそれなりに期待できる」と力強くダービー獲りを見据えた。

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2010年5月9日のニュース