「地方馬の星」ありがとう…コスモバルク引退式

[ 2010年5月4日 19:36 ]

引退式で功労馬のペナントを着けたコスモバルク

 地方所属馬で初めて海外のG1を制したホッカイドウ競馬のコスモバルク(9歳牡馬)の引退式が4日、門別競馬場(日高町)であった。果敢に大レースに挑み続けた「道営競馬の星」に、ファンからねぎらいの言葉が送られた。引退後は新冠町の牧場で功労馬として過ごす。

 引退式では駆けつけたファンから盛んな拍手を浴びた。大阪府松原市の主婦福家佳代子さん(59)は「一生懸命走る姿を見て、辛いことがあっても頑張ろうと思った」と感無量の様子。田部和則調教師(63)は「前向きで真剣に走った。中央競馬の重賞は見るだけと思っていたが、夢を実現してくれて感謝している」と感慨深げに話した。
 売買で億単位の金銭が動くこともある競馬の世界で、約400万円で買われたバルク。2003年8月のデビュー後は、持ち前の抜かれても抜き返す勝負根性で活躍し、04年11月はジャパンカップで2着に。
 北海道からの長距離輸送というハンディを乗り越え、中央の“エリート”と戦う姿は感動を呼んだ。06年5月にはシンガポール航空国際カップを制し、競馬史上に大きな足跡を残した。

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2010年5月4日のニュース