【ローズＳ】ブエナも倒す！藤田、高らかに宣言

　【ローズＳ】素質馬・ブロードストリートがオークス４着以来となる実戦で、初の重賞制覇を果たした。鞍上の藤田は愛馬について「体重が増えたというより、いい筋肉がついた」と目を細める。

　「春は消極的だったから、ペースうんぬんより、前でレースをしようと思った」。序盤は４、５番手につける積極策。その後、中団まで下げ、３、４角で他馬が動いたタイミングでは馬群の中でじっと我慢した。

　直線でごちゃついた場面では、うまく前が開いて一気にスパート。「（道中は）内で脚をためて、直線を向けたので（後ろから来られても）頑張ってくれると思った」。最後はレッドディザイアの追撃をクビ差振り切って、念願の重賞タイトルを獲得した。

　藤田は「力がある馬なので結果が出せて良かった」と笑顔。「強い馬（レッドディザイア）を１頭倒したので、もう１頭（ブエナビスタ）も倒したい」。その言葉は牝馬３冠をめざすライバルへの挑戦状だった。