【ダービー】アンライバルド“2冠”達成の期待

[ 2009年5月25日 07:52 ]

 さあ、今週は競馬の祭典「第76回日本ダービー」が行われる。皐月賞馬アンライバルドが一段と進化した姿を見せている。課題の気性面が安定し、さらにパワーアップ。未経験の東京コースにも不安なし。牝馬ブエナビスタに続く“2冠”達成の期待が膨らむ。

ダービー勝ち馬予想

 きっちりと“ダービー仕様”の仕上げを施されてきた。アンライバルドはレースを目前に控え、24日朝も入念な調整を繰り返した。1周500メートルの角馬場を5周。DWコースに出るとキャンターで1周。さらに坂路を駆け上がり、4F58秒0~1F14秒0をマークした。DWコースは1周約2000メートル、坂路は1本800メートル。長い距離をじっくり乗っているのが分かる。杉村助手は「(乗り込み)量は皐月賞前より増やしている。負担にならないように徐々にね。今は古馬のG1馬と変わらない量をこなしている」
 調教量以上に強調したのが、その質だ。「時計が出すぎないように道中はセーブしながらだったが、しっかり我慢できていた。左回りのコースでも折り合いがついて、手前をスムーズに替えていた。その点は完ぺきだね」。以前は、もっとピリピリした馬だった。デビュー前から陣営は、テンションの高さを最大の課題に挙げていた。杉村助手も「最初は暴れるので、厩舎周りの運動でも大変だったよ。逍遥(しょうよう)馬道にも行けなかったぐらい」と振り返るが、今の落ち着きぶりはどうだ。
 主戦を務める岩田はオークスでワイドサファイアに騎乗。イレ込みが激しく放馬、競走除外となるアクシデント。「申し訳ない。ダービーは無事にゲートにたどりつけるように…」と神妙な表情を見せていたが、今のアンライバルドならイレ込む不安は皆無だ。

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2009年5月25日のニュース