無敗タクティクス“砂の王者”試金石/アンタレスS

[ 2009年4月22日 06:00 ]

 5連勝。すべて逃げの一手でウォータクティクスは突っ走ってきた。アンタレスS(26日、京都、G3、1800メートル)で重賞の壁をもその勢いで打ち砕いて不思議はないが、池江寿師は冷静にジャッジを下した。「これまで条件級ではモマれないでレースできていたからね。初重賞でどれくらい通用するのか…」と手探りするように話した。

 だが、ダートで負けていないのも事実。前走アルデバランSはタイム差なしの鼻差で、この馬にとって初めての接戦となったが、差し返す勝負根性も見せた。単なる一本調子の逃げ馬ではできない二枚腰だった。
 状態面は問題なし。前走後はいったん放牧に出し、きっちり仕上がっている。
 「マーチSも考えたが、使い詰めにならないようにここへ。いい状態で帰ってきてますね」
 あとはトレーナーが指摘する重賞での“きつそうな流れ”にどう対応するのか。このレースが次の飛躍へ、大きな鍵となりそうだ。

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2009年4月22日のニュース