合田氏 ブラックエンブレム仕切り直しのドバイ初戦

[ 2009年2月19日 07:52 ]

 【合田直弘の海外ターフ事情】鼻出血のアクシデントを乗り越えたブラックエンブレム(牝4=小島茂)が、20日(日本時間21日未明)にナドアルシバ競馬場(UAE)で行われるG3バランチーン(芝1777メートル)で、いよいよドバイ初戦を迎える。メンバー的には、順調ならブラックエンブレムも出走するはずだった5日のG3ケープヴァーディの再戦で、そうなると同レースの上位馬たちが強敵ということになる。

 ケープヴァーディを制したのは、サウジアラビア調教馬のディーム(牝4)。昨年10月のデビュー以来、地元で3連勝した後に挑んだのが前走で、無傷の重賞制覇を果たした内容は、1馬身半差という着差以上に余裕のあるものだった。血統的背景から距離延長はプラス材料になるはずで、ブラックエンブレムにとって相当な難敵になりそうだ。同レース2着だったのが、南アフリカのG2勝ち馬という実績を買われ、英国のオッズでは1番人気だったフロントハウス(牝4)。前走で勝ち馬より1・5キロ重かった重量が、ここでは0・5キロ差に縮まるだけに、この馬も不気味である。
 昨年は、後にG1シーマクラシックを勝つことになるサンクラシークが制しているこのレース。ブラックエンブレムにもぜひ、次につながるレースを見せてほしいものだ。(競馬評論家)

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2009年2月19日のニュース