騎乗停止処分の藤田 JRA裁決委に激怒!

[ 2009年2月17日 07:52 ]

 15日に京都競馬場で行われた「きさらぎ賞」で、走行妨害により開催日1日の騎乗停止処分が下された藤田伸二騎手が16日、自身のブログ「男道」で裁決委員とJRAに対して怒りをあらわにした。

 藤田が同レースで騎乗したスズノハミルトンは、スタート直後からモタれて逃げるような形で「ほぼ制御不能の状態だった」という。そのため「ファンには申し訳ない」としながらも勝利よりも「周りに迷惑をかけない乗り方」に徹していた。

 必死の騎乗を続ける藤田だったが、反発するようにハミルトンは第3コーナーで馬群の外から内ラチに向かって大きく斜行し、ハイローラー(幸英明騎手)とキタサンガイセン(安藤勝己騎手)の進路を妨害。これが審議の対象となり、「走行妨害」として開催日1日の騎乗停止処分が下された。

 藤田も結果としての「進路妨害」は認めているが、「決して-故意-ではない」と強調。さらに、レース中に被害を受けた安藤勝と幸が裁決委員に呼ばれ、スズノハミルトンの制御がきかなかったことについて「しっかりと状況を伝えてくれた」という。

 しかし、最終的には騎乗停止。「もう一度同じ場面に出くわしても俺はこうしか乗れなかった」とする藤田は怒りを募らせ、「今年から制裁制度が変わったばかりなのに、ここまで理解がない人間の集まり、レースにも全くの無経験者、それより馬も満足に乗れない人種に、そこまでの権限を与えている-競馬会-に問題ありだ!」と悔しさをブチまけている。

 ただ、藤田は個人的な不満ではなく、誰もが納得できる裁決の手段を求めている。「是非とも競馬騎乗経験者に清く正しいジャッジをして頂きたいものだ」と裁決委員の選考手段について一案を投じた。そして「二度と同じ思いは他の仲間にはさせたくない。-競馬人-の理解力。-競馬役職員-の無能な現実を沢山の方々に知って頂きたい」と今回の経緯についてファンに理解を求めた。

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2009年2月17日のニュース