北村 ジャスミンの特徴つかんで樫切符つかむ

[ 2008年4月25日 06:00 ]

追い切り前、厩舎内で運動するカレイジャスミン

 「キーマンの懐へ」では、東京のオークスTR「フローラS」にカレイジャスミンで挑む北村宏司騎手(27)の胸の内に迫った。

ユキチャン オークスVまで突っ走るかもよ!!

わくわく!!充実のアゲート

フローラSにもいたぞ!強い1勝馬

松国先生の秘蔵っ子カイゼリン

ユキチャンは白毛界の“お姫様”

 ――カレイジャスミンの前走(フラワーC6着)ですが向正面で外からかぶされたときに掛かり気味についていこうとした?
 北村宏 本当はまだジッとしていたかったのですが、かぶされて前に入られると苦しくなるかと思いあえて動かしました。それで少し行きたがる素振りを見せました。
 ――3コーナーあたりからは外を回りながらも積極的に行きました。
 はい。その前のレース(クイーンC11着)が好位のまま後退してしまったので、積極的に勝ちにいく競馬をさせてみました。ただ、少し外を回り過ぎてしまったかも。最後は伸びそうで伸びませんでした。
 ――クイーンCはすんなり先行してうまくインを回ったのに全く伸びませんでした。
 さらにその前の阪神JF(7着)が「脚をタメられればもう少し伸びるかも」と思える内容でした。だからクイーンCの時は我慢させてみたんだけど案外伸びてくれませんでした。
 ――阪神JFは直線では外からまとめてかわすのか…と思えるシーンをつくりました。
 はい。1番人気だったオディールと叩き合うシーンがあって相手も外へ張って出てくるほど(意識させた)。大きなところであれだけ走れるのだからG2、G3なら十分勝ち負けできる能力はあると思います。
 ――スタート後にもう少し楽にいい位置を取れれば良いのかと思えますが?
 出して行っていい位置を取ろうかと思うこともあるのですが、あまり行かせると掛かってしまう心配のある馬。さじ加減が意外と難しいタイプなんです。
 ――どこで脚を使うかも難しい馬に思えますが?
 そうかもしれません。あまり早く先頭に立つ形だと(ハミを)抜いちゃってフワッとするようなことがある。かといってジッと我慢をしていてもビューンと切れる脚を使えるわけではありません。
 ――今回も考えて乗ることになりますね?
 そうですね。何回も乗せてもらってなかなか良い結果を出せないけど、この馬のタイプはだいぶつかめてきました。能力はある馬なのでそろそろしっかりと結果も出してあげたい。
 ――能力があるというのはどのあたりに感じる?
 東京で勝った時(赤松賞)が遊びながら余裕十分の競馬で着差以上の楽勝。レース後もケロッとしていました。それでもまだ当時は気負っているような面があったのに、今は随分と落ち着きが出ています。この感じなら重賞でもいい勝負ができると信じています。(ターフライター 平松さとし)

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2008年4月25日のニュース