デピュティ京都金杯で名誉ばん回V!

[ 2008年1月6日 06:00 ]

アドマイヤオーラ(右)を抑えて京都金杯を制したエイシンデピュティ

 「スポニチ賞京都金杯」は岩田康誠騎手(33)騎乗の3番人気エイシンデピュティが優勝した。

【スポニチ賞京都金杯(G3)


 筋骨隆々の栗毛馬が、新春の淀のターフを躍動する。早めに抜け出すと気を抜く悪癖があるため、エイシンデピュティ騎乗の岩田は直線入り口で満を持してゴーサイン。3番手から力強く抜け出すと、アドマイヤオーラの猛追を首差しのぎきった。飛躍の08年に向けて最高の発進だ。「凄く状態が良かったから。ゴール前はちょっと危なかったけど、あの馬自身、まだ遊んでいるところがあったから」。好騎乗を見せた岩田から自然と笑みがこぼれた。
 昨春に破竹の3連勝でエプソムCを制覇。重賞ウイナーの仲間入りを果たしたが、秋には苦い経験もした。G1初挑戦となった天皇賞・秋でヨレたコスモバルクのあおりを受ける形で直線斜行し、14着に降着(8位入線)。ダイワメジャー、アドマイヤムーンなどの進路を妨害する結果となってしまった。
 「不名誉な思いをしたんで、鳴尾記念でばん回しようと思ったけど(2着に)負けた後はすぐにここに切り替えた。勝ててホッとしています」。野元師のえびす顔がさらにほころんだ。この一戦が同師にとってはJRA通算400勝のメモリアル(80年開業、通算6457戦目)。新年早々の美酒の味は格別だ。次走は未定ながら「マイルから1800メートルなら強い」(同師)と安田記念(6月8日、東京)が今春の大目標となる。ドバイデューティフリー(3月29日、ナドアルシバ競馬場芝1777メートル)にも登録する方針。夢が広がる走り初めだった。
 ▼エイシンデピュティ 父フレンチデピュティ 母エイシンマッカレン(母の父ウッドマン)牡6歳 栗東・野元厩舎所属 馬主・平井豊光氏 生産者・北海道浦河町栄進牧場 戦績23戦8勝 総収得賞金2億1448万3000円 主な勝ち鞍はエプソムC、スポニチ賞京都金杯。6歳馬の優勝はキョウエイマーチ以来8年ぶり4頭目。

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2008年1月6日のニュース