川田初笑い!フジ復活V/中山金杯

[ 2008年1月6日 06:00 ]

08年中央競馬のを制したアドマイヤフジ(左端)

 ドバイへ向かって東西で重賞勝ち名乗りだ。中央競馬の開幕を飾る「中山金杯」が5日、中山競馬場で行われ、川田将雅騎手(22)騎乗の3番人気アドマイヤフジが直線で後続を突き放して快勝した。

【中山金杯(G3)


 新年最初の重賞にふさわしいモデルチェンジだ。前走・鳴尾記念(3着)でも後方からグイグイ伸びたように決め手を生かす印象だったアドマイヤフジ。だがスタートすると軽くしごき、4番手で流れに乗った。4コーナーでは外からいち早く仕掛け、直線の急坂を待たずに先頭へ。いつになく積極的な競馬でゴールまで踏ん張りきった。「前走は僕が下手に乗って負けたので今回はスムーズに進めたかった。4コーナーで2番手の馬(トウショウナイト)が下がってきたので早めに勝ちにいこうと思って仕掛けた」。22歳、若武者・川田の読みは正確だった。「昨年はいい馬に何頭も乗りながら結果を出せなかった。今年はその分も恩返しをしたい」と新年の飛躍を誓った。
 06年日経新春杯以来の重賞Vに橋田師も目を細めた。「前走で勝ちを逃していたから勝てて良かった。中山ということで騎手も考えて乗ってくれた」と川田の好位での騎乗を称えた。宝塚記念4着など現役屈指の力を誇るが、賞金の関係で思うようなレースを使えないこともあった。「これで思い通りのローテーションが組める。上のレースでも能力は通用するから」と同師は語る。次走は馬の様子を見て決めるが、ドバイシーマクラシック(3月29日、ナドアルシバ競馬場芝2400メートル)への予備登録も済ませている。昨年の中山金杯勝ち馬シャドウゲイトは、ここをステップに海外G1ウイナー(シンガポール航空国際C)へと飛翔した。フジにも大きな期待が懸かる。
 ▼アドマイヤフジ 父アドマイヤベガ 母アドマイヤラピス(母の父ビーマイゲスト)牡6歳 栗東・橋田厩舎所属 馬主・近藤利一氏 生産者・北海道浦河町辻牧場 戦績21戦5勝 総収得賞金2億7319万9000円 主な勝ち鞍は日経新春杯、中山金杯。

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2008年1月6日のニュース