SUPER BEAVER渋谷龍太 映画「ナイトフラワー」共演の北川景子に感謝「色を染めてもらった」
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【インタビュー】女優の北川景子(39)主演の映画「ナイトフラワー」(監督内田英治)が11月28日に公開される。生活に困窮した母親が子供たちのためにドラッグの密売に手を染めてしまう衝撃作。主人公を演じた北川は感情むき出しの演技を見せている。また、4人組バンド「SUPER BEAVER」のボーカル・渋谷龍太(38)は麻薬密売の元締め役として今作で俳優デビュー。2人が対峙するシーンは緊張感あふれるシーンとなった。北川と渋谷がスポニチのインタビューに応じ、撮影の舞台裏を語った。(望月 清香)
――共演が決まった時の率直な感想を教えてください。
渋谷「北川景子さんが主演と聞いてマジかよと思いました。“あの北川景子さんですよね?”みたいな」
北川「私も最初に渋谷さんの名前を見た時は見間違えかなと思いました。お芝居をされているイメージがなかったので。でも実際に現場でご一緒したら、お芝居が初めてみたいな感じは1ミリもなかったです」
渋谷「北川さんが凄く緊張をほぐしてくれました。お芝居をしている時も声をかけてくださった。僕が現場にいやすい環境をつくってくださったのをめちゃくちゃ覚えています。感謝しております」
北川「こちらこそです。ありがとうございます」
――渋谷さんは映画初出演ですが、北川さんから演技のアドバイスなどはいただきましたか。
北川「そんなのできないですよ(笑い)。だってもうおできになるんですから」
渋谷「親切にしてくださったのが自分の中で何よりも大きかったです。北川さんに何度も“大丈夫ですかね?”って聞いていたんですけど、“大丈夫だよ”って言ってくださりました」
北川「だって渋谷さんみたいな方は私たちの業界にはいないんだもん。いくらこういう服装をしてメイクをしても、根っからこういう生き方をして、それが自分のアイデンティティになっていないと、なりきれないんですよね。だから説得力が凄かったです。アドバイスすることなんて何もなかったです」
――お互いの演技を見て感じたことを教えてください。
北川「芸人さんとかもそうですけど、俳優ではない違う畑の方がこちらの世界に来ると、“えー!なんでこんなできるの”っていうくらいみなさんできるんですよ。音楽をやっている方は耳もいいし声もいいしリズム感もいい。感性でやられている感じだから、自分もそんなふうにやれたらいいなって思います。手垢のついてない芝居で、“凄い!いいな!”って思って見ていました」
渋谷「僕は音楽しかやってこなかったので、人のお芝居は画面を通してまたは客席から客観的に見るという立場しかやったことがなかった。実際に身を投じた時にどうなるかは想像する以外ありませんでした。実際現場に入って、北川景子さんと1対1で芝居をしたら、北川景子さんの切実さを空気感として凄く感じました。カットがかかった時、本当に月並みですけどプロってすごいなって。北川さんに色を染めてもらった感じが凄くします。一発目のやり取りを北川景子さんという人とできたことは僕の中ですごく大きかったと思うし、お芝居の印象は僕の中でこれから先もずっとこれなんだと思います」
――事前に役作りをされたかと思いますが、それ以上に現場の空気感の中でお芝居が生まれていったんですね。
渋谷「自分が想像しうるものなんてたかがしれているなと思いました。北川景子さんのいろいろなお芝居を拝見していたので、北川景子さんがこのセリフを言ったらきっとこんなふうになるんだろうなと想像していたんですけど、全然違うんですよね。自分の想像の範疇を超えてくる。直に感じなきゃ分からない空気感がありました。自分が想像していたものがポーンっとふっ飛ぶ感覚がありました」
北川「私も渋谷さんのオーラに圧倒されて手が震えちゃう場面がありました。“全財産なんです”と言って財布の中のお金を出すシーンがあるんですけど、手が震えちゃって毎回出せるコインの数が違いました」
渋谷「手品してるみたいでしたね(笑い)」
北川「手が震えちゃってコインが出せないんですね。渋谷さんの目がすごくて。私を見てるんだけど、私の中を見ているのか、何も見ていないのか、何を見ているのか分からない目。本当に不思議な目をしていた。私達はよく“無”をやろうとしますけど、渋谷さんの目は“無”をやろうとしている時の“無”ではなくて本当に“無”だった。邪念がない。吸い込まれていくような目でした。話せば分かってくれるかもしれない優しい人にも見えるし、ちっとも分かってくれない残酷な人にも見える。存在が怖かったです。実際は全然そんな方じゃないんですけど」
――目の動きや瞬きなど何か意識したことはありますか。
渋谷「そんな芸達者じゃないので、僕ができるのはあれしかなかった。場の空気に当てられたというのが一番でかいですね。真剣にものを作るぞというスタッフチームに囲まれ、役そのものの人間を前にした時に、自分がどうするかは皆無になるんだなと経験することができました。こうした方がいいんじゃないかみたいなことは打算なんだなって。僕から発したものではないことは確かですね。作ってもらった空気に身を投じてそこに染まっただけ。考えてやったことではなく作っていただきました」
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