川井郁子 25周年の集大成で「越境」の音楽披露 平和への祈り、生命の誕生…壮大なテーマを表現

[ 2025年9月2日 07:15 ]

デビュー25周年コンサートを行った川井郁子
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 バイオリニストの川井郁子(57)が8月31日、東京・渋谷のオーチャードホールで、デビュー25周年コンサートを行った。

 白いきらびやかなドレスで登場すると、宇宙を感じさせる壮大な映像の中で「エターナリィ」を披露。続く「群青の宙」でも、生命の誕生など、さまざまな題材を視覚と聴覚で観衆の心に訴えた。そして、和テイストの衣装に着替えると、「夕顔~『源氏物語』より~」などを演奏。実際の平安時代を思わせる人物と映像で交錯しながら、優雅に音楽を響かせた。

 第二部では、ダイナミックな赤のドレスに変身。「リベルタンゴ」「ラ・クンパルシータ」で舞踏シーンを織り交ぜ、舞台は一転して欧風の雰囲気となった。「ヴァイオリン・ミューズ」では、ドレスの裾をたなびかせ、ステージを包み込むほどの大きな女神のような姿に。大きなドレスに海の映像を投影した「オーシャン~ミャークの風~」では、迫力と繊細さの両面を併せ持つ音色で観客を大海原に誘った。

 今回のテーマは「越境」。「世の中ではさまざまな大変なことが起こっていますが、音楽ではそれを越えられる可能性があると思う」と思いを込めた。アンコールでは、平和の祈りを捧げた「ジュピター」、そして地元・香川がある四国の瀬戸内海を表現した「波の記憶」を演奏。オーケストラ響の和楽器と、NHK交響楽団のメンバーが奏でる美しいハーモニーに合わせて、全21曲で25年の集大成を届けた。

 8月27日に発売した「IK BEST」では、この日も演奏した「レッド・ヴァイオリン(恋のアランフェス)」「水百景」など17曲を収録。「IK」には、自身のイニシャル「I(郁子)・K(川井)」に加えて、愛娘のイニシャル「K(花音)」の意味も。母としての愛情を表した楽曲「花音(かのん)」など、母性もつまった作品に仕上がった。

 デビュー25周年公演は9月7日の岡山公演や10月7日のブルーノート東京など、今後も全国各地で行う予定だ。

(井利 萌弥)

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