ごみ清掃員芸人・マシンガンズ滝沢語る“危険なごみ”「個人情報そのまま袋に」灯油で化学やけども

[ 2025年9月2日 07:30 ]

「まんがで読める ごみってなんだろう? 世界一わかりやすいごみの本」を刊行した「マシンガンズ」滝沢秀一(撮影・那須 日向子)
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 【インタビュー】ごみ清掃員としても働くお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一(48)。7月28日に刊行した「まんがで読める ごみってなんだろう? 世界一わかりやすいごみの本」(講談社)は、自身の清掃員としての経験や分別の仕方などイラストで子供にも分かりやすいよう描かれている。また“ごみトリビア”を発信する自身のXはフォロワー30万人に迫るなど、老若男女へ向けたごみ関連の発信に注目が集まる。13年間清掃員としてごみを見つめ続けてきた滝沢に、日常に潜む危険なごみや情報発信の原動力について聞いた。(那須 日向子)

 「不燃ごみを持ち上げた瞬間に包丁が足元にボトンと落ちました。柄の方だったからよかったですが逆だったら足に貫通していましたね」「ストーブを運んだ時に中に入っていた灯油がかかって化学やけどになりました。もう痛がゆくてしょうがない。皮膚が紫になりました」。衝撃的なエピソードを淡々とした口調で話す滝沢。1998年、西堀亮と「マシンガンズ」を結成。芸能活動と並行して2012年からごみ清掃員としても働いており、この13年間でさまざまな「危険なごみ」に出会ってきた。

 例えばペットボトルのふた。「キャップを外さないと凶器に変わるんです。ふたを付けたまま清掃車に入れると、圧迫しながら回収するからふたがポーンって飛んでくる。知り合いの清掃員が顔面に当たって血だらけになりましたから…相当なスピードです」。気にせずふたを閉めて捨てている人が多いのではないだろうか。「僕たちはなるべく一つ一つ手で外すんです」。常に危険と隣り合わせの仕事だ。

 さらに「防犯面」で危険なごみも多くある。「宛名ラベルなどの個人情報をそのまま袋に入れている人が多くて危ないなと感じます。回収に行った時、たまに変な破け方の袋があるんです。“誰か取っているなぁ”と考えた時怖かったですね」。自身もすぐにシュレッダーを購入した。

 そういった清掃員目線の気づきを日々SNSで発信している。きっかけは8年前に何気なく投稿した「雨の日のダンボールは重い」という清掃員あるある。「それを同じ事務所の先輩、有吉弘行さんがリツイートしてくれて。反響が大きかったです」。そこから「有吉さんが喜んでくれるなら毎日やろう」とコツコツ投稿し、8月現在自身のXは29万人超えのフォロワー数を誇る。「ごみのことを知りたがっている人ってこんなにいるんだなと。X(当時Twitter)を始めた当初はフォロワー5000人ぐらいでしたから」と驚きを隠せない。

 投稿にもこだわり見せる。「ピザの箱は油でにじんでいるため古紙回収で受け取れない」という投稿が大バズリした。「この投稿は10数回ポストしています。同じことを同じ強さでずっと言い続けるのが一番大事」と意図的に繰り返し注意喚起しているという。

 SNSだけでなくセミナーや10を超える著作などごみの正しい知識を周知する活動に力を入れる。2020年には環境省サステナビリティ広報大使に就任。これほどまでに精力的な活動の原動力とは何か。

 「発信というか教育ですよね。分別をすれば、“ごみ”という言葉がなくなります。僕はやっぱりごみを減らしたり、なくしたりしたい」と力を込める。最近では日本に住む外国人向けに英語でごみについて発信するXのアカウントも開設。ごみのない未来へ―――。滝沢の“ごみ教育”はまだまだ続く。

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