橋幸夫 アルツハイマー型認知症 病気公表し歌手活動は継続 「応援します」事務所社長も後押し

[ 2025年5月21日 04:30 ]

橋幸夫

 歌手の橋幸夫(82)がアルツハイマー型認知症を患っていると、所属する「夢グループ」の石田重広社長が20日、都内で会見を行い明らかにした。同じ発言を繰り返したり、歌詞を忘れるなどの症状が出ているというが、今後も体調を見ながら歌手活動を続ける。きょう21日に行われる事務所の20周年記念コンサート神奈川公演でもステージに立つ予定だ。

 スタッフが橋の異変を初めて感じたのは昨年夏。報告を受けた石田社長が症状を確認しようと同じステージに上がったところ、橋が同じ話を繰り返すことが続いた。

 当初は数十年前の曲でも問題なく歌えていたが、今年に入ると歌詞を忘れるなど症状が悪化。公演中、同じ発言を繰り返す橋に客席から笑いが起こり、橋が「何がおかしいんだ!」と怒るトラブルも発生した。

 2月になり、症状を心配した石田社長が橋の夫人に確認したところ、1月に「中等度のアルツハイマー型認知症」と診断されていたことが判明。診断書によると2020年から初期症状が見られ、22年12月に軽度のアルツハイマー型認知症と診断を受けていた。23年11月には右頭頂葉脳梗塞を併発していた。医師からは、65年間の芸能生活を考慮し、大きな支障がない範囲で定期的なステージの実施といった芸能活動維持が望ましいと診断された。

 病気を公表せず活動を続けていたが、今月14、15日の大阪公演で、歌唱予定だった3曲を歌いきれなかった。すると橋から「頭の中がさっぱり分からなくなっちゃうんだ。みんなに迷惑をかけるからしばらく休む」と申し出があったという。石田社長は活動を休止すれば悪化すると考え「現状を知ってもらい、それでも頑張るという姿勢をお伝えできれば」と病気の公表を決意した。

 橋は23年に歌声の衰えを理由に歌手活動を引退したが、昨年復帰。現在は、楽曲を歌い継ぐため同年結成された3人組「二代目橋幸夫yH2」が移動に付き添うなどサポートしている。症状の程度は日によって変わるものの、日常生活に支障はない。公演中の楽屋も個室ではなく、他の歌手とともに大部屋で過ごし、コミュニケーションを取って脳の活性化を図っている。

 橋は「奥さんを食べさせてやらなきゃいけないんだ」と仕事に意欲的だという。きょう21日の神奈川公演でもステージに立つ予定。石田社長は「仕事をしたいという気持ちがある以上、応援します」と全面サポートを誓った。 (塩野 遥寿)

 ◇橋 幸夫(はし・ゆきお)1943年(昭18)5月3日生まれ、東京都出身の82歳。高校1年でビクターエンタテインメントのオーディションに合格。60年に「潮来笠」でデビュー。著書には97年発売の認知症の実母の介護生活をつづった「お母さんは宇宙人」など。2004年にはモンゴルの親善大使に任命。私生活では17年に47年間連れ添った前妻と離婚し、18歳年下の女性と再婚。

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