【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第14話 2度目の「おさらばえ」甘く切ない…長くて、一瞬だった初恋

[ 2025年4月13日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」大河絵第14話 2度目の「おさらばえ」甘く切ない…長くて、一瞬だった初恋
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 俳優の横浜流星(28)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・00)の第15話が13日に放送される。先週の第14話は、まさにジェットコースターのような展開。長い長い初恋が実ったのも一瞬…胸が締め付けられる蔦重と瀬川の「おさらばえ」が描かれた。

 同作は「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。主演を務める横浜流星(28)はNHKドラマ初出演。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 先週の第14話は「蔦重瀬川夫婦道中」。蔦重(横浜流星)は大文字屋(伊藤淳史)から空き店舗が出ると聞き、独立し店を持てないかと考える。そして、いね(水野美紀)からエレキテルが効果のない代物だと聞き…という展開だった。

 検校とともに捕らえられた瀬以だったが、牢に入らず松葉屋預かりとなり蔦重と再会。そして裁きの場での検校からの離縁の申し出。

 「そなたの望みは何であろうとかなえると決めたのは私だ…」

 最後まで瀬以への愛を貫いた検校。心からの感謝の思いを伝え“鳥かご”から解き放たれた。離縁。蔦重は喜びを爆発させ抱き締めた。そして、その夜に2人は結ばれた。明るい未来と夢を一つの床で語り合い、本当の幸せを手にしたかのように見えたが…。

 瀬川は胸を高鳴らせ一緒になるための荷造りをしている時に、ふと「青楼美人合姿鏡」を手にした。笑顔でページをめくる瀬川の表情が、曇る。

 「吉原を楽しいことばかりのところにしたい」

 2人の夢。しかし、検校と離縁したとはいえ、自分がそばにいたらきっと迷惑をかける。愛する人の夢が遠のく…。

 翌朝、蔦重が迎えに行くと女郎のはつから文を渡された。幸せいっぱいの表情が一変。瀬川が自分の元から、吉原から去ったことを察した蔦重は街中を必死に探し続けるが見つけることはできなかった。

 そして、松葉屋の寮に残されていた瀬川の荷物の中には幼い頃に手渡した赤本が。回想シーンでは、瀬川が初恋の人“蔦三”の存在、その人が教えてくれた本の楽しさと恋する喜びがあったからこそ、女郎の闇に堕ちずにやってこられたと感謝の思いを口にした。

 「いつの日も、わっちを守り続けてくれたその思い…長い長い初恋を…ありがた山の鳶がらす」

 つらいことも楽しいことも2人で乗り越えてきた吉原での日々。長い間心の奥底ににとどめておいたお互いへの素直な思いをさらけ出した甘い時間はほんの一瞬だった。

 「おさらばえ」

 今回の大河絵の打ち合わせ。いつもうるさいオジサン編集者2人の口数も少ない。「石井さん、蔦重と瀬川のわずかな時間だったけど、長い時を経て実った初恋を(イラストとして)残したいよ…」

 石井さんは多くを語らず「そうですね。承知しました」。

 第15話は「死を呼ぶ手袋」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。

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