山田真歩 「どうする家康」旭役 笑う場面のイメージは「ルイ・アームストロング」
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【牧 元一の孤人焦点】NHK大河ドラマ「どうする家康」で、秀吉の妹・旭を演じる俳優の山田真歩(41)がインタビューに応じ、役作りの裏側などを明かした。
──出演シーンの中で特に印象に残るものを教えてください。
「家康との祝言の前、不安そうに顔を上げた旭姫が笑うシーンです。そこが彼女の戦いが始まる瞬間だと思いました。台本にはセリフはなく、『笑う』と1行だけ書かれていましたが、どのように笑ったらいいのか、自分なりに考えました」
──難しそうですね。
「味方が1人もいない緊迫した状況の中で、彼女は命がけで一生懸命に笑ったのかもしれない。そんなふうに考えた時、なぜかルイ・アームストロング(米国のジャズ音楽家)の笑顔が頭に浮かびました」
──ルイ・アームストロング!?
「子供の時、何かの番組で彼が笑顔を振りまきながら歌っている姿を見たことがあったんです。どうしてそこまで笑う?という満面の笑みなのに、なぜかとても切ない感じを受けて、この人は笑っているのに泣いているようだな…と思いました。当時は分かりませんでしたが、大人になってから、黒人差別があった時代に彼は笑顔を武器に戦って音楽で人々に勇気を与えていたんだなと考えました。そこが旭姫の立ち位置とちょっと似ているかもしれません。ルイ・アームストロングも旭姫も、人には見せないけれど悲しみをたくさん抱えていたんだと思います」
──小学生の時からルイ・アームストロングの曲を聴いていたのですか?
「『この素晴らしき世界』とか聴いていました。古い時代の音楽は哀愁があって好きです。旭姫はもっと昔の人ですけど、たぶん人間の普遍的な悲しみは変わらないと思います」
──ルイ・アームストロングの笑顔を芝居でどのように具現化しましたか?
「たくさん想像しました。旭姫は1人で敵陣に乗り込んで行く。もしかしたら殺されてしまうかもしれない。そういう状況で笑うというのはどういうことなんだろう…。たくさんイメージしましたが、ギリギリまで分からなくて、それで本番で出てきたのがあの笑顔です」
──収録の手応えはどうでしたか?
「そのシーンの後、カメラマンの方がわざわざ近寄ってきて『とても良かったです』と声をかけてくれました。私の2日目の収録だったのですが、初日の収録の、旭姫がみんなを笑わせて一人きりになった時に泣くというシーンの後も、演出の小野見知さんに『良かったです』と言ってもらいました。心が伝わってうれしかったです」
──コメディーは好きですか?
「好きですね。小さい時から人を笑わせるのが好きでしたし、自分が笑うのも好きでした。好きな女優もジュリエッタ・マシーナとかコメディエンヌが多いんです。コメディーは自分に向いていると思います」
──今回の大河で本領を発揮できましたか?
「こういう役は向いているかもしれません。真剣に楽しんで演じました」
──山田さんは現在コラムの連載もしていますが、こうして取材していると俳優より作家の印象が強いです。
「そうですか?私は演技をしながらいろんな物事を深く考えたいんです。自分の体を使って実際に演じてみると、いろんなことが体感として理解できます。役をいただいて、それぞれのテーマを探して、彼女の奥にあるものは何なのだろう?と演じながら考えます。演技することは、私にとってフィールドワークのようなことに近いのかもしれません」
──山田さんが監督、演出家になると面白い作品が生まれそうです。
「私がですか?演出するのは楽しそうですけど、どうですかね…」
──監督兼主演が良いのでは?
「それは無理ですよ。演出はお客さんの目線、客観性が大切ですし、逆に演技はいかに主観的になるかです。主観的でありながら客観的であるなんて、私には難しすぎます。でも、それをやっている人もいますね」
──今後の俳優業に関してはどう考えていますか?
「やはり楽しくないと続けられないので、どんな役にもテーマを見つけて演じる過程を楽しみたいと思います」
──演じてみたい分野はありますか?
「古典、伝統にとても興味があるんですよ。特に日本の伝統に興味があります。その中に宝物がいっぱいある気がするんです。昔と今をつなげたいとずっと思っています」
──最後に、今回の大河で見てほしいシーンをもうひとつ挙げてください。
「高畑淳子さんが演じる母親と再会するシーンがあります。2人とも天然パーマで同じ髪形をしているので、その後ろ姿が映っていたらぜひ見てほしいです。まるでロックシンガー2人が並んでいるようで『え、これが大河の映像!?』と思ってもらえるかもしれません」
山田の表現者としての魅力が詰まっている旭役。次回以降の出演シーンへの期待も高まる一方だ。
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。
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