カートピックス

一般客乗せ走行実験 都心で自動運転タクシー

[ 2018年7月19日 16:05 ]

 自動運転技術を手掛けるベンチャー企業のZMP(ゼットエムピー、東京)とタクシー大手の日の丸交通(東京)は18日、一般客を乗せた自動運転タクシーの走行実験を8月27日〜9月8日に東京都心で行うと発表した。タクシー運転手の不足に対応しようと、2020年の実用化を目指す。

 自動運転タクシーの開発は、米国でグーグルから独立したウェイモや、ゼネラル・モーターズ(GM)が公道での実験を重ねて先行する。日本では17年から公道実験が可能になり、日産自動車とディー・エヌ・エー(DeNA)が20年代前半の本格的なサービス展開に向け、今年3月に横浜市で実施するなど競争は激しくなっている。

 ZMPと日の丸交通の実験では、乗客を事前にウェブサイトで募集する。東京の大手町と六本木の商業ビル間約5・3キロを1日4往復し、料金は片道1500円の予定。

 車両はZMPの自動運転システムを搭載しており、支払いやドアの解錠はスマートフォンの専用アプリを使う。安全のためドライバーと補助者が乗るが、発進や停止、右左折などは自動という。

 タクシー業界はドライバーの高齢化が進み、人手不足の解消が喫緊の課題だ。日の丸交通の富田和孝社長は東京都内での発表会で「20年の東京五輪に向けてタクシー利用の増加が見込まれるため、自動運転の導入が必要だ」と話した。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る