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17年世界販売台数 日産連合初の2位、VW2年連続首位

[ 2018年1月31日 20:20 ]

 日産自動車とフランス大手ルノー、三菱自動車の企業連合は30日、2017年の世界販売台数が前年比6・5%増の1060万8366台だったと発表した。最大市場の中国などで販売が拡大してトヨタ自動車を抜き、年間2位に初めて浮上した。首位は2年連続でドイツのフォルクスワーゲン(VW)。トヨタは16年の2位から3位に後退した。

 ただ、日産では17年9月に新車の無資格検査が発覚し、その後の国内販売は失速している。影響の収束は見通せず、失った信頼を取り戻せるかが最大の懸案となる。

 日産連合は16年の4位から順位を上げた。三菱自とともに中国で、人気が高まっているスポーツタイプ多目的車(SUV)などを大幅に伸ばした。三菱自の燃費不正問題で16年に落ち込んだ軽自動車の販売が回復したことも貢献した。1千万台超えも初めてだ。

 トヨタは、グループのダイハツ工業と日野自動車を含む台数が2・1%増の1038万6千台と3年ぶりに過去最高を更新したが、現時点で3位。競り合う存在の米ゼネラル・モーターズ(GM)は2月上旬に実績を発表するが、17年1〜9月は前年同期比2・2%減と苦戦しており、トヨタを下回る公算が大きい。

 VWは主力の中国など全ての地域で販売を伸ばし、世界全体では前年比4・3%増の1074万1500台だった。16年は首位がVW、2位がトヨタ、3位がGM、4位が日産連合だった。

 世界的な好景気を追い風に、他の日本メーカー3社が30日発表した実績はいずれも過去最高を更新した。スズキは10・4%増の316万1869台、マツダは2・1%増の158万3638台、SUBARU(スバル)は4・8%増の105万9554台。スズキはインド、マツダは中国、スバルは米国と、それぞれ得意な市場で販売を伸ばした。

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