×

移籍初戦で6回TKO勝ちの菊池音央 A級昇格の決意「王者になって恩返し。誰かの弟だからではなれない」

[ 2025年12月31日 18:48 ]

スーパーライト級   菊池音央(志成)<12回戦>倉持廉汰(本望) ( 2025年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

<ボクシング>勝利し吠える菊池(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 人気アイドルグループ「timelesz」の菊池風磨の弟で、プロボクサーの菊池音央(ねお、22=志成)が5連勝を飾った。ジム移籍初戦で倉持廉汰(22=本望)を6回50秒TKOで破り、B級6回戦で2勝したことで8回戦が可能なA級ボクサー昇格が決まった。

 世界4階級制覇・井岡一翔(36=志成)の大みそか興行のアンダーカードに登場した菊池は、初回に左フックを浴びてあわやダウンというピンチを迎えた。しかし、強烈な左ボディーやフックで反撃すると、3回以降はプレスをかけ、鼻血を出した倉持の返り血を浴びながら打ち合いで優位に立った、6回に強烈な左フックが倉持の顔面をとらえると、レフェリーが試合をストップ。コーナーに上がってほえた。

 ダウンしかけた場面を「よく耐えられたなと。(那須川)天心選手も運動神経が良いじゃないですか。俺も運動神経良いかなと、ちょっと自信になった」とおどけて振り返った菊池。直前に自身が踏み込んだ際に偶然のバッティングが発生し、「申し訳ないと思って、ちょっと気持ちが切れてしまった」と説明した。それでも元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)らを育てた野木丈司トレーナーから「鼻を狙え」とアドバイスを受けて鼻っ柱を狙い、倉持に鼻血を出させて形勢逆転。「野木さんはやっぱり凄いと改めて実感した」と感謝した。最後のフックは比嘉から「きつくなったら目をつぶって振りまわせ」とのアドバイスを受けたものだったが、比嘉に報告すると「実行したのはお前だけ、と言われた」と苦笑いで明かした。

 白井・具志堅スポーツジム(閉鎖)時代から慕っていた元WBOアジア・パシフィック&東洋太平洋スーパーフェザー級王者の木村吉光(28=志成)がいる志成ジムへこのほど移籍。その前から野木トレーナーが主宰する階段上りなどのフィジカルトレーニングに参加していたことで、「A級のランカーにならないと入れないと思っていた」移籍が実現した。試合終盤の逆襲も「お前はあのキツい階段をやってきたんだろう」と野木トレーナーからハッパをかけられたものだった。

 A級昇格には「俺が8、10回戦とかできるのかという不安の方が大きい」と正直な気持ちを吐露した。それでも「小さい頃から“菊池風磨”の弟とずっと言われてきて、紹介される時に名前も言われないこともあった。ずっとモヤモヤして、生きている価値なんかあるのかと思った。その時に吉光さんとかに会って、僕だけをちゃんと見てくれた。ここが居場所だと思ったし、チャンピオンになって恩返ししたいと思った」と語り、「誰かの弟だからチャンピオンになれるわけないじゃないですか。チャンピオンになって菊池音央を証明したい」と決意を口にした。野木トレーナーからは、日本ランキングに入れば「(比嘉の入場曲)ゴジラ(のテーマ)を使わせてやる」と言われているという。

この記事のフォト

「timelesz」特集記事

「井上尚弥」特集記事

格闘技の2025年12月31日のニュース