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ライオンズジム初の世界王者へ 高田勇仁「アマエリートを叩き上げが倒したら盛り上がる」松本流星と対戦

[ 2025年9月4日 19:05 ]

プロボクシング WBA世界ミニマム級王座決定戦 同級1位 高田勇仁(ライオンズ)<12回戦>同級2位 松本流星(帝拳)  ( 2025年9月14日    名古屋・IGアリーナ )

ドラムミット打ちを披露する高田
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 WBA世界ミニマム級王座決定戦に出場する同級1位の高田勇仁(ゆに、27=ライオンズ)が4日、東京都東大和市内の所属ジムで練習を公開した。

 同級2位・松本流星(27=帝拳、6勝4KO)との対戦に向けシャドー、ドラムミット打ち、サンドバッグ打ちなどを披露。大粒の汗を流し、世界初挑戦へ状態の良さをアピールすると「ずっと世界チャンピオンになることを目標にしてきた。(周囲の)期待やプレッシャーは感じているが、初のチャンピオンになるには獲るしかないと思っている」と創設44年目のジムで“第1号”となる決意をにじませた。

 雑草魂で地道に階段を上がってきた。2歳の頃から母親の母国フィリピンで競技を始め、小3で日本に移ると15年にプロデビュー。21年には引き分けを挟んで4連敗を喫するなど挫折を味わい、何度も引退を考えながら競技を続けてきた。

 転機は21年4月の日本同級ユース・タイトルマッチ。8回判定負けも試合後から、これまでのヒットアンドアウェーから好戦的なファイタースタイルにマイナーチェンジ。変更が奏功し連勝を重ねると、23年4月に日本ミニマム級王者となってから4度の防衛に成功。今年1月にはWBOアジア・パシフィック同級王座も獲得するなど、22年から8連勝で世界戦のチャンスをつかんだ。

 またデビュー当時は「太れないことが悩み」だった。4回戦時代は通常時の体重が46キロとミニマム級のリミット(47・6キロ)にも届かず、増量してから試合の計量に臨むこともあった。渡辺利矢マネジャー兼トレーナーの自宅に住み込んでいたデビュー当時は「食トレ」で肉体強化。毎日のように焼き肉、好物の寿司を食べ、食欲がないときは無理をしながらラーメンをすすった。

 また、母ジェネリタさんがつくるフィリピン料理「アドボ(肉や野菜を焼いて、マリネした家庭料理)」や「シニガン(タマリンドなどの果実を使った酸味のある伝統的なスープ)」なども食べて、約7キロの増量に成功。「今では普通に減量がきついです」と舌を出しながら、並行して行ってきたフィジカルトレーニングの効果も表れ、武器の力強さを手に入れた。

 立ちはだかるのは日出高―日大でアマ4冠に輝くなど、プロ6戦全勝の松本。「アマチュア出身でうまい選手。左も強い」と自身のキャリアとは対照的な相手の印象を語りながら「気持ちの強さは自分が上。パンチ力でも負けているとは思っていない」と強気に話し「アマエリートを叩き上げの自分が倒したら、どう盛り上がるのか楽しみ。負けが多い選手でも世界チャンピオンになれるということ証明したい」と決戦を待ち望んだ。

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