ラウンド短縮後初タイトル戦 王者・川浦V2も「世界は12回」敗れた白石は過度な減量による脱水症で搬送
プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦 川浦龍生(三迫)《○判定●》白石聖(志成) ( 2025年8月12日 東京・後楽園ホール )
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WBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者の川浦龍生(31=三迫)が挑戦者で同級10位の白石聖(28=志成)に3―0判定勝ち(98―92×2、97―93)で2度目の防衛に成功した。
2日の興行に出場した神足茂利さん(M・T)と浦川大将さん(帝拳)が硬膜下血腫のため、ともに死去。日本ボクシングコミッション(JBC)は再発防止策の一つとしてこのタイトル戦から、従来の12回戦から10回戦への短縮を決定。試合直前の変更にも左右されることなく、王者・川浦は初回から強烈な左を再三ヒット。最終10回はスタミナ切れを起こしながらも、大差判定で勝ち切り「もっと気持ちよく終わりたかったが、やりにくい相手に勝てたことはよかった」と胸をなで下ろした。
相次いだリング禍後、初のタイトル戦だった。王者は「(恐怖は)頭から消して戦えた」と振り返りながら、「どのスポーツでもリスクはあるもの。自分は世界チャンピオンを目標としてやっている以上、仕方のないことなのかな」と言葉を選びながら、ボクシングが危険と隣り合わせの競技であることを強調した。
プロモーターの三迫ジム・三迫貴志会長は「事故後初めての興行で緊張感もあった。今日は無事に終われたかもしれないが、事故を2度と起こさないようにこれからも努力を怠ることなくやっていきたい」と危機感を口に。所属ジムでは毎月、トレーナー陣とミーティングを行っていることを明かし、「過剰な水抜きや、体調管理を徹底することは常に話し合っている。改めて指示していきたい」と気を引き締めた。
川浦は世界ランキングでWBA3位、WBO5位、IBF7位と上位に位置し、世界挑戦も見据えるが「今回の内容も全然(ダメ)。世界は12回。もっと頑張りたい」と足元を見つめた。
一方、敗れた白石は試合後に歩いて引き揚げるも控室で指先の冷えを訴え、椅子型のストレッチャーで救急搬送された。所属ジムによると、搬送先の都内の病院で過度な減量による「脱水症」と診断されたが、命に別条はないという。所属ジムは「本人は点滴を受けて回復したものの、血液検査の結果、肝臓の数値が悪いため、このまま入院。数値が改善しなければ入院期間が延びる可能性もある」と説明した。
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