リング禍受けJBCとJPBAが緊急対策委 国内戦で当日体重が前日から10%増なら転級勧告の対策案も
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日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は12日、都内でリング禍再発防止に向けた緊急対策委員会を開いた。
2日に東京・後楽園ホールで行われた興行で、神足茂利選手(M・T)と浦川大将選手(帝拳)が試合後、急性硬膜下血腫のため開頭手術を受け、ともに死去。元WBA世界スーパーフライ級王者でJPBAのセレス小林会長(52)は「このような事が起きてしまい本当に残念で悔しい思い。何とか事故をゼロにするような方向と体制をつくっていきたい」と危機感を口にした。この日挙げられた、主な対応策は以下の3点。
(1)過度な水抜き減量防止 JBCの安河内剛本部事務局長は「今回の両選手が過度な水抜きをしていた事実はない。あくまでも今後の対策」とした上で、過度な水抜き減量をした場合に実効性のある対策をとることを明言。日本タイトル戦前に取り入れる事前計量(試合30日前に規定体重の12%増以内、2週間前は7%増以内)を行い、尿比重や体組成、水分量のデータを細かく分析。当日計量時、前日計量から10%増だった場合は転級を勧告するという。体内の水分量などをチェックする「ハイドレーションテスト」も導入し、脱水症状だった場合は試合への出場も認めない方向性を示した。
(2)ジムでの管理を徹底 小林会長は減量期の実戦練習の危険性を訴えながら、「スパーでのダメージが試合に延長することもある。コーチやトレーナー、選手には常に危機感を持ってほしい」と毎月行う医事講習会で各ジム関係者に体調管理を含めジムでの管理の徹底を訴えていく。またJBCは、WBCが採用する体調管理するアプリ「ボックスメット」を取り入れ、試合前の数値に異変などがあった場合はジムや個人に問い合わせ、リスク回避につなげる考えだ。
(3)医療体制強化 これまで国内での世界戦では常に救急車を待機させていたが、通常の興行でも配備することを検討。安河内氏は「購入するのか、病院と契約を結ぶのか、細かいところは次回詰める」と話した。緊急時、適切な医療が受けられる引き受け病院の数も増やすなど、医療体制を強化していくという。また、プロテスト受験時に義務づけてきたCT検査をMRI検査に変更。今後はアマチュアとプロでの合同医事委員会を設立し、話し合いを重ね対策などを練っていく。
JPBAは今月中にも臨時理事会を開き、各ジムの承認を得てから実行に向け、詳細を詰めていくという。小林会長は「(リング禍の)はっきりとした原因が分からないが、もう事故が起きないようにさまざまな角度から検証していきたい。少しでもゼロに近づけられるようにやっていく」と決意表明した。
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