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顔はボコボコ 拳四朗 王座陥落…3年10カ月ぶりのプロ2敗目「相手が上手だった」

[ 2025年7月31日 04:40 ]

WBA&WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 ( 2025年7月30日    横浜BUNTAI )

サンドバル(右)に敗れ、うなだれる寺地(撮影・島崎忠彦)
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 WBC&WBAフライ級統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)が挑戦者のリカルド・サンドバル(26=米国)に1―2で判定負けし、統一王座の防衛に失敗して2本のベルトを手放した。5回にダウンを奪いながら、打ち合いで相手の強打に屈した。

 勝者がコールされると、狂喜乱舞する新王者に拍手を送った。寺地は判定が出る前から悔し涙を流していた。「採点は厳しいと。負けたかなと思った」。WBCライトフライ級王者時代の21年9月に矢吹正道(現IBFフライ級王者)に10回TKO負けして以来、約3年10カ月ぶりのプロ2敗目。前回との違いを問われると「悔しさはそりゃ、あります。今は何とも言えないかな」とだけ答えた。

 ボコボコの顔が苦戦を物語った。王座統一に成功した3月のユーリ阿久井政悟戦後はガードの形や位置を修正するなどディフェンスを強化も「そこまで染みついていなかった」。打ち終わりや相打ちでサンドバルの強い右を浴び続けた。5回に「練習どおりのタイミング」の右ストレートでダウンを奪ったが、「予想以上にやりづらくて崩せなかった。相手が上手だった」と言う。後半も勢いが衰えない愛称“神の子”に対し、「足を使ったりプレッシャーをかけたり、いろいろやったけど、それが迷いの方に出てしまった」と加藤健太トレーナーは悔やんだ。

 井上尚弥が出場予定の12月27日のサウジアラビア興行からオファーが届き、次は海外初進出が濃厚だったが、父・寺地永会長は「白紙になった」と明かした。米リング誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)で9位に入り、世界的に確固たる地位を築いた中で痛恨の敗戦。「今は何も考えられない」。今後についても、そう答えるのが精いっぱいだった。

 ▽寺地―サンドバル戦VTR 寺地は打ち合いで屈し、1―2の判定負けを喫した。5回に両者通じて唯一のダウンを右ストレートで奪った後が続かない。左ジャブを軸に的確にパンチを当てたが、強引に距離を詰める相手の勢いを止められなかった。ボディーブローが少ないなど、攻撃もやや単調になった。サンドバルは左右の強打で寺地の堅守を突破。何度も痛打を浴びせた。

 ◇寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう)1992年(平4)1月6日生まれ、京都府城陽市出身の33歳。奈良朱雀高―関大でアマ74戦58勝16敗。14年8月にプロデビューし17年5月、10戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得(防衛8)。21年9月に矢吹正道に10回TKO負けで陥落するも22年3月の再戦で3回KO勝ちして奪回。同年11月に京口紘人を7回TKOで破りWBAと2団体統一。昨年10月にフライ級初戦の決定戦でWBC王座を獲得。今年3月にユーリ阿久井政悟に12回TKO勝ちし、2階級での複数団体王座統一を達成した。1メートル64、リーチ1メートル63の右ボクサーファイター。

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