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23歳高見亨介 10戦無敗で世界新王者!予告の「6回」逃すも10回に決めた「自分を誇れた瞬間」

[ 2025年7月31日 04:50 ]

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦   エリック・ロサ― 高見亨介 ( 2025年7月30日    横浜BUNTAI )

9回、ロサ(右)に左フックを見舞う高見(撮影・松永 柊斗) 
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 生意気過ぎるTKO奪取だ!WBA世界ライトフライ級タイトルマッチは、挑戦者の高見亨介(23=帝拳)が、王者エリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)に10回TKO勝ちし、世界初挑戦で王座を獲得した。名門・帝拳ジム所属の日本人では13人目の世界王者で10戦目での奪取は同ジム最速。日本人選手の世界戦挑戦の連敗も6で止めた。ホープがひしめく名門から、新たなスターが誕生した。

  ほぼ傷のない高見の顔には、心地よい疲労が浮かんだ。「本当に(世界王者に)なったんだと」。実感はまだないが、続けた言葉にらしさがにじむ。「いろんな人に会うのが楽しみ。チヤホヤしてもらえるので」。いたずらっぽい表情に23歳らしさがのぞいた。

 世界初挑戦ながら、2階級制覇王者ロサに対して「6回」を予告してKO宣言。ボディーを中心に優位に進め「2回で嫌な顔をしていたので、6回より早く決められるかと思った」と言う。だが、ロサの粘りで6回を超え「判定でもいいとよぎった」が「10回に倒し切れてびっくり。自分を誇れた瞬間だった」と、子供のころから夢見た世界を獲ったうれしさが満ちた。

 試合前の一連の行事で、ロサを「クレージー」とあきれさせたが、ボクシングへの思いは本物だ。4歳でキックボクシング、小2でボクシングも始め、中1で帝拳ジムに入門。通信制の目黒日大高に進んだのは、ボクシングに専念するためだった。高2で高校総体、国体王者。プロ9戦目で日本王座に就いた4月、リング上で帝拳・本田明彦会長に「世界挑戦させてください。自信あります」とアピールした。待ち焦がれた舞台だった。

 中学生の時からかわいがられ、ボクシングを教えてもらってきた名門・帝拳に、新たな世界のベルトをもたらした。9月14日にWBA世界ミニマム級王座決定戦を控える松本流星(27)や、11月の世界初挑戦が濃厚な那須川天心(26)らにバトンをつなぐ勝利でもあったが「(世界ランカーでは)僕が最年少。ジムの先輩にデカい顔、してやろうかな」と笑う。今後の目標は3階級制覇。帝拳に育てられた生意気な23歳が、これからは名門を引っ張る存在になる。 

 ▽高見―ロサ戦VTR 高見が的確なボディー攻撃で主導権を握って終盤に仕留めた。2回以降は距離を詰めるロサに対し、上下に効果的に打ち分けて優位に進めた。10回に右ボディーで相手の動きを止めると右フックでダウンを奪った。さらに連打で畳み掛けるとレフェリーが試合を止めた。ロサは接近戦で有効打が少なく、終盤はガードも甘くなった。

 ◇高見 亨介(たかみ・きょうすけ)2002年(平14)4月5日生まれ、東京都新宿区出身の23歳。兄の影響で4歳でキックボクシングを始め、小2からボクシングと両立。小4から専念すると、中学1年時から帝拳ジムでの練習をスタートさせ目黒日大高では全国高校総体、国体で優勝するなどアマ戦績43勝4敗。22年7月にプロデビュー。今年4月の9戦目で6回TKO勝ちし日本ライトフライ級王座を獲得。身長1メートル66、リーチ1メートル66、右ボクサーファイター。

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